中央アジアの建築史

2007-02-11

渡辺義孝氏の「中央アジアとコーカサスの建築史 」では、中央アジアにおいて建築がどのように発展してきたかを、独自の切り口で講義していた。
前半のイスラム建築では、ウズベキスタン、キルギスタン、カザフスタンと巡るイスラム建築の旅。
各都市のミナレット(光の党)、ギリシア-ローマでは石柱だが、木で作られた柱を使っている建築にはアラベスク(幾何学模様)が施されていた。
モンゴル支配以前はミナレットは煉瓦の組み方で模様を作っていたのが、以後は釉薬を使ってほのかなサマルカンドブルーを使っているのが印象的。サマルカンドには是非足を運んでみたいと思う。
後半は義孝氏イチオシのコーカサスへの旅へと。まずはアゼルバイジャン-グルジアへと。アゼルバイジャンはイスラム国家。映画「コーカサスの虜」の舞台となった地。そして、アルメニアとの紛争による、独立国家ナゴルノ・カラバフ共和国の話。そしてグルジアはキリスト教国家とはいえ、緩いキリスト教国家と言う幹事で、教会で、宴会をやる若者の姿も見えるさて、グルジアの教会の特徴はクローバーを重ねた形の集中型。その各クローバーの葉を際立たせる為に教会の外観には大きなスリットが入っている。そして南の隣国アルメニアは同じ教会でもスリットの無いすっきりしたフォルムが特徴的。
アルメニア人は、ユダヤ人と同じで迫害されてきた民族でアルメニア国外に多数のアルメニア人がいるらしい。アルメニアとアゼルバイジャンは相当いがみ合っているのは悲しいこと。
さて、これらの教会ですが、屋根はドームを戴いている。そのためにスクィンチという、四角形の各角に火打ちのようにドームを乗せて4-8-16と辺を増やす仕組みが特徴的。先ほど出した集中型の対極にある、教会の形はバジリカ(十字)型。
そして、今回の旅の最後はシリアへと。3~4世紀の古代キリスト教建築が豊富に残るこの国。いつかは訪れてみたいと思うところです。