いまこそ都市再生をに?!森稔氏の寄稿文より

2009-05-12

某雑誌に森ビルの森稔氏の寄稿文が掲載されていました。

その内容は以下のもの

未来への都市再生として次の5つの課題がある。

1.「国際化に伴う都市間競争の激化」
2.「産業構造の変化」
3.「地震への対応」
4.「人口減少と少子高齢化」
5.「環境問題」

こうした課題の解決方法として「バーティカル・ガーデンシティー」(立体緑園都市)への転換を提案している。

そのコンセプトは空間を最大限活用して全ての都市機能を集約しようとするもの。
1.2.4.は一箇所に集約することにより、富裕層が暮らす強い地域を作りその中で全てが完結することを目指している。

3.5.は地下の活用と交通の排除を謳っている。

その走りとして六本木ヒルズが実験装置としてあるのでしょう。

また現在の街並みを指して

「このまま放置すれば環境はますます悪化し、都市の魅力も人々の活力も低下し、人、モノ、金、知恵、情報をひきつけることができない都市は衰退するしかない。」

と語っています。これについては、事実としてはそうであると思います。ただ、その再生手段として巨大な建造物による都市開発が絶対であるとは思いません。森ビルの思想としては国を挙げて都内の土地利用として旧い街並みは危険で非効率なのでバーティカル・ガーデンシティーを進める事が必要だということ。(当然引用したのが某経営雑誌なのでビジネス視点が大きいのは仕方ありませんが) 一例としては六本木ヒルズも21世紀始めの遺産として残っていくでしょうが全てが全てこうなるのではなく現実としては、様々な時代が重なり合ったまちの姿は残っていくのでしょうね。

先日の浅草橋~両国のフィールドワークでは江戸の名残もそうですが町のはしはしに点在する昭和の襤褸家がこのまちには妙にマッチしました。表通りは中途半端なビル街ですが一歩中に入ると様々な時代の建物が混沌としている(といっても旧くて昭和初期)のが東京の現実なのだと改めて感じます。旧い町並みとある程度、線または面的に揃っているところがクローズアップされがちですが点が本当は一番問題なのでしょうね。そもそも残すべきモノとその価値事態が私も含め多くの人が気づかないものとなっているのではないでしょうか。