ノルウェー食事情

2017-09-12

FullSizeRender
ノルウェーって食事どうなんですか?
とよく聞かれる。
これに対する答えは、「好きなれたら美味しいけれど、合わなければ最悪」といったところだろうか?
でも、そもそもノルウェー料理というものがどう言ったものなのか、僕にはよくわからないというのが正しいところかもしれない。
例えば朝食。いくつかの家庭でお世話になったがスライスしたパンにチーズ、ハム、ゆで卵をスライスしたもの、キュウリなどを載せてオープンサンドでサクッと食べる。
また、チューブ入りの魚の卵や様々の味のペーストチーズがあり、これを塗って食べたりする簡単なものがどこの家庭でも出てくる。
共働きで忙しい人などは考える手間がなくていいのだろう。後片付けもカビが生える心配が少ないので、パンやチューブ入りのペーストなんかはそのまま戸棚の中。牛乳やチーズ、ハムも大きな箱にポイポイ入れて冷蔵庫へ。洗い物は食洗機へ。

20年ぶりに再会した知人のVさんは20年前と同じ食事を採り続けていた。
タラやサーモンを焼いたりボイルしたものと硬いパン。まぁVさん夫婦が70代以上と結構な高齢と言うのはあるだろうが・・・
日本は食事の種類が豊富すぎて、不幸になっているのではとちょっと思ったりもした。
不幸というのは夕飯のメニューを毎日考えて憂鬱になることで・・・
試しに、アジの干物を毎日やってみた。これはこれで確かに楽かもしれないけれど飽きてしまった。

ノルウェーでも日本の食材が増えて来たと感じる。95年当時はスーパーで買える日本食材といえば、「キッコーマン」そう、醤油のこと。オスロでは「マルちゃんの赤いきつね」が売っていて興奮したのを思い出す。日本もそうだけれど、この20年で外国のものはずいぶん増えたのだろう。基本的には簡単な食事がメインだけれど、米も普通に手に入るし、日本の意外な食材も大きなスーパーへ行けば手に入る。日本酒もブームでノルウェーのサイトから購入する事だって出来る。

ノルウェー人によく誤解されるのは、「日本人なら寿司が握れる」と言う事だろう。今回もお客さんを呼ぶので寿司を握って欲しいと言われた。材料は揃っていると言われたので、あまり気にしていなかったのだけれど、いざ作るときに見ると、米はジャスミンライス(タイ米)で酢は日本の米酢とはかけ離れた中国製の怪しい酢が出て来た。米はゲイシャライス(日本米)が欲しいし、酢もこれでは味が異なる。なんとか似た味を相方が作り出す。ネタはノルウェーなのでサーモンとボイルした海老。どちらも加熱されたものなので安全だ。
寿司職人になりきって握って見るも、タイ米はボロボロ溢れるし風味は少し異なる。ノリはノリで数年間寝かされたものらしく見事に湿気っていたので、電熱器の上で炙って使った。
でなんとか作り上げた寿司・・・・味は少し近付いたかな。
客人も喜んでくれてなんとか切り抜けたけど、きっとノルウェーへ来た日本人の多くが、この「寿司を作ってくれ」と言われる被害に遭っているのだろう・・・と少し思った。