建築空間に於ける境界

2007-07-16移働する診断士

今月の建築塾は「建築空間に於ける境界」と言うテーマで保坂陽一郎の講義がありました。

「境界」・・・土地・(二つのものの間)の境<新明解国語辞典>
     ・・・さかい、区域<広辞苑>

ただし、境界とははっきりここからがAでここがBとしているものでもないらしい。
境界に潜むあいまい性を指すこともあるらしい。
建築空間と銘打ってはいますが、建築と言うものが建物だけでなく、敷地「土地」もあり
はたまた、人と人の心の境界まで指していたのが特徴的でした。

1.境界のとは・・・必ずしもはっきり二つのものを分けるものではないと言うこと
2.都市においての境界・・・土地の性格による分かれ目
              ・・・行政区域としての分かれ目
3.公から私へのアプローチ・・・日本の民家・町屋のヒエラルキー
                   (表<公>と裏<私>)
                 ・・・アルジェのカスバのヒエラルキー
                   (下<私>と屋上<公>)
4.部屋と廊・・・中世から近代への部屋ごとの機能分化
5.空間の一体化・・・上記のゆり戻し
6.境界を構成する道具としてのスクリーン
7.柔らかい教会の創出へ・・・「現在の景観を含めて建築群の問題」
               <場所の現象学
               ・あまりにも整然として予想が出来る
               ・単機能である
               ・困難の含有性を目指すのではなく排他している
               ・距離と言う意味の近さ
               ・経験が平準化している(過去や未来の暗示がない)
8.議論
   ・土地財産としての境界問題、セキュリティー関連
    公私共の共がなくなりつつある
   ・地域のコミュニティーにあったものを如何に設計できるか
   ・住宅と外部の交流が減ってしまっている(領域・個人のプライバシー重視)
   ・人と人の挨拶(相手に対する思いやり・人様への考え方)