「ツキノ」グランドオープンしました！

2021-09-09移働する診断士

浅草に新名所ができました！

浅草という古いものと新しいものが混在するこの街に、新名所として、オリエントカフェ＆バー　Tsukinoがグランドオープンしました！

浅草駅から徒歩５分でリバーサイドビューの楽しめる場所になります。

どこかで見たことがある？

そう、ここはゲストハウス「ChapterTwo」と同じ場所。ChapterTwoの二人の新規事業がこの「Tsukino（ツキノ）」です！

今までは、ゲストハウスのリビングルームだったスペースが、こんなにおしゃれな場所に生まれ変わっています。

オリエンタルな香り雰囲気で食事ができます。

広めのカウンターに腰をおろすと、外からの明るい光が差し込んできて気持ちいいです。
こんな、コロナ禍だから会話しづらいけど、このテーブルを囲んでオリエンタルな雰囲気に浸っていろんな会話を楽しめそう・・・

訪れた日に食べたのは、こちらのランチプレート。しっかりスパイスの味がついたラム肉がライスの上に乗っています。ナスのフムスやひよこ豆・モロヘイヤなどの惣菜の付け合せがメインに合っていい感じです。口に入れた瞬間に異国へ来たような気分になれるのが嬉しいです。

そして、デザートは羊羹のようになめらかなデーツ、セサミのクッキーにトルコのバクラヴァ。この、バクラヴァの甘さがものすごく甘い、けど美味しいドリンクと一緒なので、フードペアリングもバッチリです。ちなみに、ツキノではオリジナルブレンドコーヒー「ツキノブレンド」が味わえます。

ラフマジュンやろう

ただ、ツキノを語る上で外せないことが一つあります。それは・・・・

やっぱり、ラフマジュンでしょう！

　そもそも、このツキノが出来たのは、女将のやまとさんの旅先での体験がきっかけになっています。「国を持たない世界最大の少数民族」クルド人と出会い、その後もクルディスタン（トルコ・シリア・イラク・イランにまたがる、クルド人居住エリア）を訪れ続けることになりました。向かう先々で出された料理、お腹が一杯になっても「遠慮せずにもっと食え」と勧められた料理、クルド人との温かい繋がりを象徴する大切な料理、それがラフマジュンだったそうです。だから、やまとさんにとって、クルド＝ラフマジュンは、「中東」という「日本から近くて遠く、戦争やテロ起こるなんとなく怖い」負のイメージを払拭させる魔法の食べ物になっていきました。そして、この体験を伝えていきたいと日本へ帰国後も、クルド語を覚え、サズという楽器を学び、はたまた日本をクルドに紹介するyoutuberになったりと、クルド熱を高めていました。しかし、そんな折に、コロナが広まり、想いとは逆に社会の閉塞感は高まってしまいます。そもそも、ChapterTwoは宿泊業なので、ターゲットとしてたインバウンド顧客も皆無になり経営も悪化していってしまいます。このような状況の中「これからどう生きたいのか？」ということを夫婦で考え始めていました。

　そのときに出した答えが宿泊業＋ラフマジュンでした。今まで積み上げてきたChapterTwoという素晴らしい場所で、中東への心の壁を壊してくれたラフマジュン体験を一人でも多くの人へ伝えるために、飲食業として「ツキノ」は生まれたのです。

　そう、とびきりうまいラフマジュンを食べられる場所として・・・・

支援先の輪

　ちょうど、最初のコロナで厳しくなったタイミングから僕も微力ながら支援させていただきました。当初は、宿泊だけでは厳しいということで、スペースを活用した展開や非対面での事業などを模索していました。昨年は政府鳴り物入りのGo Toもありましたが、大型割引はレバレッジ効果の効く高級なホテルや旅館の売り上げにこそ寄与するものの、そもそもインバウンドの割合が高く、リーズナブルな価格（もちろん価格以上の無形資産はたくさんある）のChapterTwoはその恩恵に預かることはできませんでした。そういう大変な時期が続くなか、この事業の話を初めて聞きました。経営者が本当にやりたいことにマッチした内容だったので、意気込みがすごかったですし、スピード感も早かったです。
実は、こちらの事業計画作成のお手伝いをさせていただいていました。（と言っても、もう答えがお二人の頭の中にあったので細かい部分を引き出す程度ではありましたが・・・・）

　ちなみに、この支援中に一つご縁が生まれました。私が支援させていただいている、コーヒー焙煎屋（サンシャインシステイトエスプレッソさん）が川を挟んだ本所にありました。ちょうど食後に出すコーヒーの相談を受けたのでお繋ぎしました。これがツキノで出されている「ツキノブレンド」です。二人の好みに合わせたブレンドの誕生秘話については、また別の機会に。

こうやってモノとして出来上がるのを見ると嬉しいですね。