旅育ディスカッション#8:ゲストハウスの運営と旅育

2013-04-23移働する診断士


4月15日(月)に旅育JELLYをしました。
今回は初の夜開催。長野県諏訪市で来年の夏からゲストハウスを開こうとしている花岡さんの話を聞きながらゲストハウスが旅育とどうコネクトできるかをディスカッションしました。

諏訪にできるゲストハウスのイメージ

 花岡さんは地元(長野県諏訪)にある一軒の民家を譲り受けることになり、その民家を活用して地域に根差したゲストハウスを開こうとしている。
 そのゲストハウスのイメージは、ただ泊まるだけの安宿ではなく多くの人が集まり通常では経験できないことができる、そういった新しいことの経験を大切にできる場所にしたいとのこと。また、そこで地元の人とのつながりを持てる様にしていきたいと考えているそうだ。
 今回、花岡さんがゲストハウスのアイディアを考える上で工夫したのがブラボーと言うネット上の会議室を利用したことだ。ネット上で新しいアイディアを考えたい時にブラボー上でテーマを募るといろんな人から意見が出てくると言うもの。確かに一人で考えていてもいいアイデアは浮かばないが多くの人々の意見を取り入れることでイメージを膨らまることも容易になる。今回の旅育ディスカッションからもいいヒントが産れてくれればと思う。

実際に人を呼ぶには

 では、彼女のゲストハウスと旅育はどのようにコネクトするのだろうか?
 今イメージしているのは子供を諏訪に呼んで(出来れば子供たちだけでやりたい)諏訪の自然を体験してもらうことだそうだ。花岡さん自身、幼稚園の先生をされていたので子供に対する想い入れもあるとのこと。そのためにまずはゲストハウスの存在を知ってもらうことと継続させることが大切です。この辺りはパクチーハウスの経営で経験のある佐谷さんからアドバイスがありました。
 だから例えばゲストハウスに子供だけで来るツアーなどが組めれば交通費を安くしその分コストを減らすことができる。
また、単発でやるのではなく継続的に常に人が訪れる状況を作って行くことが大切。そうしないとコストがかかりすぎてしまいツアーは成り立たない。(子供を呼ぶと話しはデュランさんが関わる飛騨でも出ており、旅育グループとしてもこの夏に企画する予定)
 この為には一つのゲストハウスだけでやろうとするのではなく地域の様々な業種や同じようなゲストハウスが増えネットワークを形成することにより、地域に人を迎え入れる土壌ができ来訪者もその地域を目当てに訪れる様にあることが必要だ。
 また、佐谷さんと旅人経営者の会を主催しているカオサン東京を経営している小澤さんでよく話しているそうですが、ゲストハウスも飲食店もネットビジネスであるということ。だからコンテンツをつくり常に情報発信してひろめていくことが大切だという話でした。例えば、花岡さんがこれから1年後の開業までの経緯もネットで情報発信することで、オープンまでにファンを付けることが有効。

地域ぐるみで

 参加者の安田さんからは地域での取り組みを二つ紹介して頂きました。
 ひとつめは、「奈良オーガニックステイやまとのだいち」これは奈良県宇陀市を中心とした地域への移住を考えている人をターゲットに無料で数日間滞在できると言うもの。こちらは移住したい人というのが前提ですが、過疎化した地域を新たに売り出すためのコンテンツとしてはありなのかなと。実際にこれを通して移住した人もいるそうです。
 ふたつめは、徳島県神山。徳島県の山奥ですがここはインフラを整備して山奥でありながら都心並みのインフラを整備して人々を呼び寄せている地域。ここへ移住した友人の話しでした。どちらも、過疎化に悩む地域が他の地域の人間とコネクトし再生を図ろうと言う物でした。(ちなみにこれを聞いて沖縄の宮古にある来間島の地域文化に外の人間を進んで受け入れた話しを思い出した。)

まとめ

 今回のディスカッションを通して地域におけるゲストハウスの可能性を感じることができました。来年夏のゲストハウス開店が楽しみになってきました。旅育グループとしても開店した暁には実際におしかけたいと思います。