馬の成長は早い

移働する診断士

コロナであまり遠出ができなかったので、この数年間は近所で密にならないところを探すようになっていました。そういう中で見つけたのが、神奈川県にある服部牧場。以前、相模湖の方へ遊びに行った時にここのパンフレットを置いていたのは記憶していたのですが、手作りアイスクリームを作っている程度の知識で、たいして気に留めていませんでした。

場所は、愛川町というところで、東京の南多摩地域や厚木などからの1時間圏内で行ける場所なのですが、結構自然に溢れていて(もちろん山梨や長野の様な高原というレベルまではいきませんが)、気分転換にはもってこいの場所です。ここの牧場のいいところは、とにかく動物が牧場の中で自由にしていること。来場者も気軽に動物の近くへ行ったりできるのと牛舎なども常に開放(ツアーとかではなく本当に自由に)されています。そこにある牧場を特段手を加えずに開放しているだけ、と言えますが、逆に来場者のモラルを信じているとも言えますね。

この牧場へ、ちょっと気が向けば行く様になっていましたが、昨年の秋口にこの牧場でポニーの赤ちゃんが生まれました。牛舎の奥の建物のところに母馬と一緒に佇んでいる姿は愛らしいのと、馬の赤ちゃんを実際に見たことはなかったので、感動しましたね。まだ生まれてばかりということでほとんで寝ていて尻尾だけ振っている感じでしたけど。

「馬はどう成長していくんだろう?」と疑問に思って、それからは機会があるごとにここへ馬の成長を見に通う様になっていました。本では、馬は生まれてすぐに立ち上がると聞いていましたが、翌週に行った時には、小屋の狭いスペースをあっち行ったりこっち行ったりと歩き回っていて、成長の速さを感じます。

その数週間後にはすでに牧場デビューしていて、まだ草はあまり食べずに母馬にベッタリな状態でしたが、まれに元気に走り回ったりしていました。10月の終わりに産まれたので、デビューしてすぐに冬の牧場となり結構寒そうにも感じましたが、馬はあまりそんなことを感じないのでしょうかね。気になったのは、馬たちは前足で何やら土を掘りながら首を突っ込んでいました。馬は草食なので草の生えないこの時期は土の中の根っことかを食べているのでしょうか?

1月ぐらいに行った時には、すでに赤ちゃん(どこまでを赤ちゃんと言えばいいのかが迷います)だった小馬も大人の馬に混じって同じ様に土を掘りながら何か食べていました。とは言え、まだまだ子供で母馬のおっぱいを飲んでいる姿も何度も見ました。時にはジャンプしながら元気よく走ったりしていて、その姿が子鹿のバンビの様に見えたりもしました。サイズも大人の1/3ぐらいとだいぶ大きくなっていきます。

冬が過ぎ春になると、ようやく牧場には草が生えてきました。4月の中旬に行った時には生えたての草を美味しそうに食べている姿を見かけました。以前は、柵のそばまで来てくれることもあったのですが、この時期は食べるのに夢中で来てくれず、とうまきに眺めるばかりです。

そして、昨日も行ってきましたがびっくりしたのが、急激に大人の馬に近づいていたことです。珍しく近寄ってきてくれたので、その背中や立髪を撫ぜてみると以前ほどの柔らかさはなくだいぶ毛がしっかりしてきた様に感じましたし、何よりも顔が短くふわっとしてたのが、立派な馬の顔に急激に変わっていました。よく動物を人間に例えると1年で◯歳歳をとるなんて言いますが、数ヶ月でこれだけ変わるので、本当そうなんだと感じますね。

緑の牧草地を大人の馬に混じって佇んでいますが、まだひとまわり小さい感じがします。ずっと通い続けたので馬の毛並みを覚えてだいぶ判断つく様になりましたね。

同じところへ何度も通うとちょっとした変化も気がつくものですね。