ゴホウビをいただきながら

移働する診断士

年の瀬のご褒美

自分にご褒美が欲しくなったら、祖師ヶ谷大蔵のコチラ。先日も今年も終わるということで行ってきましたゴホウビダイナー!いつもふら〜りいくので、この日のふら〜りと訪問しました。

コノゴホウビダイナーはグルメバーガーと言われる高級ハンバーガーを取り扱ったお店ですが、単に高級というわけではなく、「生産者=職人(クラフトマン)」を主役にしたラインナップが特徴的なお店です。

ちなみに、今回注文したのはミルキーエッグバーガー

ミルキーエッグバーガー

 この「ミルキーエッグ」は福島県にある大野村農園で循環型自然卵養鶏法で育成されている鶏の卵を作ったもの。日サビスリに頼みました。そのほかにも、福岡の赤崎牧場という牛にストレスを与えないことを第一にして育てた赤崎牛の旨味を楽しめる「祖師谷バーガー」や鹿児島県の400年以上の歴史を持つ鹿児島の黒豚を紫蘇と大根で挟んで和風ハンバーガーにした「忍者バーガー」などの個性的なメニューを取り扱っています。このお店は、「生産者の応援につながるお店」を目指しているため、こだわりの食材を適正価格以上で仕入れその力を最大限引き出したメニュー開発に取り組んだことで、この様な個性的なラインナップにつながっています。また、ファストフードと言われるハンバーガー業界(日本の外食産業の低価格化の要求の一番の被害を受けているのは生産者)にあって、その逆の「テマとヒマをたっぷりかけたクラフトバーガー」を提供しようとしているため、他に比べると、提供までの時間もかかるし値段も高いハンバーガーを取り扱っていると言えます。元々は、そこまで高級なお店ではありませんでしたが、近隣に安売りの飲食店が増えていく中で、そもそも持っていた、日本の食に関わる環境の不条理に対して、自分なりにできることをしていきたいという思いもあり、2019年10月に高級グルメバーガーのお店に大きく舵を切ったのでした。

 そんなおりに襲ってきたのが、コロナです。

 営業したくても、自粛要請で営業できない。少しコロナが治まった営業しても、お客さんが来ない。そんな日々が続いていました。なんとか頼みの綱は、東京都の感染拡大防止協力金。飲食業優遇と言われる制度ですが、実態を知ってみると、今まで一生懸命に営業してきたお店ほど、この協力金だけではまだまだ厳しい状況。今は緊急事態が明けたが、やはり行政からの自粛的な席数制限で以前ほどの客数を入れることもできないが、あくまで自粛なため何も保障がない状況で色々試行錯誤しています。今まで取り扱っていなかったテイクアウトをまずは導入して近隣店舗と共同でのチラシを配布。20時までのイートイン営業制限下では、20時以降に帰宅する人々の食の救済のために20時以降にテイクアウト&デリバリー専門店として、ゴホウビTOGOとして営業してみたり、お客様が来られないならばこちらから行けばいいということで、リアカー行商でのランチ営業(リアカーの位置はSNSで追跡できるので、職場でまとめて購入なんてことも)。などなど

 これらの取り組みは、お店を続けられる様にすることが、生産者の応援につながり、それが日本の食の未来を変えるという熱い想いが原動力になっているのではと思っています。

先日もいつもの様に雑談しながら、これからのことを話していたのですが、ひょんなことから長期休暇中の子供の食事準備に結構親は困っているという話になり、子供のいる家庭に10万円配るなら、食事券を配って近隣の飲食店で昼ごはんのテイクアウトを買ってもらうとかあってもいいよねというアイデアが出たりしていました。(残念ながら既に現金で配られてしまった市町村が多いと思いますが・・・・)

 これからも、このお店が日本の各地のこだわりのあるクラフトマン(生産者)と繋がれる拠点になるといいなと思いました。そうそう、書き忘れましたが、このお店ではテイクアウト販売と一緒に例えば、千葉県山武市のめりめろ農園の野菜を売っていたり、定期的に生産者さんを呼んでのイベントなども行ったりしています。特に、生産と消費が分断されている世の中なので、この様な機会は重要ですね。しかも世田谷にいながら日本各地と繋がれる!

 やはり、事件は現場で起こっている。ほんと、お店に足を運ばないと見えてこないことたくさんありますね。

お店について

ゴホウビダイナー

〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷1-9-9
電話:03-6315-4911