提供価値というもの

参加している、経営のデザイン研究会では、経営デザインシートを探求するために、一般公開されている事例をもとに経営デザインシートに当てはめて、その作成方法や検討内容についての議論を行なっています。(デザインシートについてはこの辺りから参照) このシートは経営者が自身の事業を考える時に使うものなので、経営者自身が作ることが本来の形で、我々支援者はそのサポートをしていくものですが、こういったものをなかなか経営者の方が作るのはハードルが高く、本来の作り方と内容が結構ずれてしまうことがあります。 正確にいうと、このシートの作り方をきちんとレクチャー(チュートリアルを体験してもらう)してあげないと難しいのですが・・・ さて、このデザインシートの中で私が一番注目しているのが、「これからの提供価値」の部分です。ここは、経営用語で言うとドメイン(誰に、何を、どのように)と言われるものです。なので、経営デザイン ...

日本の人口危機〜ノルウェーから考える
ノルウェーのニュース記事から気になったモノを定期的にピックアップしていきます。 今回は、「日本の人口危機:ー今後6〜7年が最後のチャンス」という記事です。 この中で、岸田首相が「私たちはもはや社会として機能できなくなる瀬戸際にある」と発言したことを念頭に、日本の人口のうち、10人に1人が80歳以上(10%)に達した反面、昨年の出生者数がわずか80万人、65歳以上の人口も全体の29.8%以上と全世界 ...

BCP(事業継続計画)を考える時に
毎年秋になると本格的な台風等来シーズンと言われてきました。しかし、近頃は台風の流れもだいぶ異なるようです。9月に入ってからも今年初の関東への台風上陸と何度か騒がれていましたが、結果としては上陸する前に温帯低気圧になりました。 以前は西から台風はやってくるイメージがありましたが、ここ近年は猛暑と共に台風の動きも以前とは異なってきて、太平洋上で生まれた台風は高気圧の力が強すぎるために西に流されていき九 ...

創業あれこれ
最近は創業される相談が、以前よりも増えてきた感じがいます。 これは、国が企業を後押ししていることや、若者の起業を促す環境が揃ったことなども影響しているのかもしれません。ただ、海外に比べると創業の数はまだまだ少ないと聞きます。 海外では、日本以上に中小企業が多いという話を聞きます。これは、創業される方が多いのでその分企業数が多くなっているからです。ただ、創業が多い分、廃業の数も多いのも事実。日本では ...

知財保護の大切さ
先日は、私が所属する協会支部のビジネス講座を主催してきました。 今回のテーマは、外国出願。 特許や商標などの保護についての基礎と、海外への適応についての実際のプロセスがメインです。 「外国」というと、多くの中小企業にとってはちょっと遠い存在に感じるかもしれませんが、 「越境EC」などに取り組み企業も増えていきており、以前に比べると近い存在になってきていると思います。 そして、「円安」局面に加え日本 ...

ノルウェーの2023選挙結果より
昨日、ノルウェーの国政選挙がありました。 日本にいると、まず注目されないので、日本語による記事はすぐには見つからず、現地のメディアを一生懸命翻訳しながら理解する形になるので、世界は近づいたけれどまだまだ、情報をリアルタイムで理解するハードルは高いですね。(この辺りは時間が解決してくれるのでしょうが・・・) さて、本題。 今回の選挙では、現政権の左派が敗北して右派政権に3年ぶりに戻ることが確実になり ...

資金繰りを追うことの難しさ
「資金繰りは大切ですよ」という話をここでは何度も記載してきましたが、これを実行に移すのは結構難しいです。というのも、資金繰りは、実際のお金の入金と出金の流れを追うことが目的ですが、売上が立つタイミングと入金、費用をかけるタイミングと出金がズレることが難しくしています。 もう一つが、先のお金の流れを予測するということが意外と難しいからです。 毎月一定の売上と費用が出ていく商売であれば資金繰りもある程 ...