制度融資について、その2

制度融資についての話の続きです。 前回は、制度融資自体とどんなメニューがあるのかの話をしました。 制度融資の活用について 今では、数が少なくなりましたがコロナの初期、制度融資がそこまで定着していなかった頃には、「自治体が融資をしてくれる」と勘違いされて来られるケースがよくありました。こちらは異なっていて、あくまで、保証協会の保証つき金融機関融資の利用が前提です。なので、市中の銀行(都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合 など)が融資してくれます。その時の金利の一部を市町村が補助してくれるのです。そのため、融資の時に上がる日本政策金融公庫からの融資には適用されません。言い方を変えると、現在の日本では、市中銀行の融資(保証協会を使うケースと使わないケースがある)と金融公庫の融資、そしてノンバンク系の3つの選択肢があると言えます。ただ、ノンバンクは利率も高く利用される局面も金融機関から全く借りら ...

制度融資について、その1
制度融資という言葉はご存知ですか? 保証協会つきの融資を受ける場合に、自治体等の施策で利率の一部を負担してもらえる制度です。コロナ以前は知る人ぞ知るイメージのものでしたが、コロナの緊急施策として各自治体がコロナ用の融資メニュー(利息全額負担)を打ち出したことで、だいぶ一般的になりました。 コロナは落ち着きましたが、まだまだ経済状況は芳しくないため金融機関が率先して利用者にこの制度をお勧めしているよ ...

規則は規則
知らない間に時代は進んでいるモノで、当然あると思っていたものが販売停止になっていることがよくあります。 先日も、家族の具合が悪くなり電子体温計を使おうとしたら、何も映らなくなっていました。電池が切れたのかと思い、電池を買ってきて替えたところうんともすんとも言わず、結局壊れたみたいです。 生活用品の大半が電子化した今では、電気がないために全く使えないものが結構世の中には増えていますね。そこで、いっそ ...

ミクロとビジョンの交差点
先日はマクロ視点で企業環境が揃ってきたという話をしましたが、今日はミクロ視点での話。 我々コンサルタントは、事業者のやりたい事に寄り添う脇役であり、冷静な視線で判断していくことが大切ですが、それがズレるケースというのがあります。 特に、事業者の理想を実現しようと一生懸命になればなるほどズレてしまいます。 というのが、先日の経営のデザイン研究会でのこと。 この研究会は経営デザインシートを使って、予測 ...

マクロ視点でみる起業環境
最近は、何かしら事業を始めるという機会が以前よりも増えてきている気がしています。特に、サラリーマンでも副業が認められてきていますし、定年という概念も揺らぎ、再雇用しながら事業を起こす方も増えてきています。また、女性や学生の創業も以前よりも数自体が増えてきているように感じていました。 ところが、国の創業希望者数の2019年統計を見てみると、2007年には101.4万人の希望者がいたのに対して、201 ...

資格のこと
昨日のことですが、前々から資格取得しようと少しずつ受験しているCFP試験がありました。FP(ファイナンシャルプランナー)という資産運用やライフプランニングの業務を取り扱う人の認定資格の一種です。 現在もAFP≒2級FP技能士の資格は保有しているのですが、AFPまでに比べると、さらに専門性を持った国際資格になります。AFPの資格を取ったのは10年以上前で、その頃はCFP試験を受けていた(科目ごとに取 ...

外国人観光客と経済
旅行業関連の支援をしていると、特定の国の旅行を取り扱っている会社から、その国の事情を教えてもらえることがよくあります。 そんなかなで知った話をひとつ。 今、国内はコロナ後のインバウンド旅行客が大量に戻り始めていて、都内の主要な街でも観光客をよく見かけます。日本政府観光局(JNTO)が毎月出している統計では、2023年10月期の訪日外客数は2,516,500人と2019年10月期に比較して108%と ...