
資金繰りを追うことの難しさ
「資金繰りは大切ですよ」という話をここでは何度も記載してきましたが、これを実行に移すのは結構難しいです。というのも、資金繰りは、実際のお金の入金と出金の流れを追うことが目的ですが、売上が立つタイミングと入金、費用をかけるタイミングと出金がズレることが難しくしています。 もう一つが、先のお金の流れを予測するということが意外と難しいからです。 毎月一定の売上と費用が出ていく商売であれば資金繰りもある程 ...

スタートアップと創業
スタートアップと創業という題名を掲げてみたのは、最近創業相談で「うちはスタートアップですと」来られる方が多いので、改めて普通の創業と何が違うのかと疑問に感じたのがきっかけです。 と言いつつ、私も、「それはスタートアップですね」と言ったりするのでなんとなくの使い分けをしてはいるのですが、この辺りは感覚で使っていました。 創業というのは、新たな事業を起こすことを指します。起業という言い方もしますが、「 ...

物価高における財務構造について
ガソリンの価格がとうとう190円を超えてきて、原油・物価高の影響が直接感じる様になってきました。円安の影響だけでなく、これは、原油産出国の動きなども絡んでのことですが、数ヶ月前までは150円台だったことを考えると、この急激な値上げに運輸業をはじめとして自動車を利用されている方は先の見通しを見直した方が良さそうですね。 物価高になりつつあると騒がれて1年以上、その影響を本格的に感じる様になってきまし ...

物価上昇時に考えること
日々、支援していく中で、一番多く耳にするのが「資金繰りが厳しいんです」と言う言葉です。 特に、最近は原油物価高の影響や賃金引き上げの影響もあり、多くの企業の収益を圧迫している状況になっています。そのため、コロナが落ち着き消費活動はだいぶ元に戻りつつあるのですが、コロナ以前と同じように事業運営していても、なかなか収益確保ができず厳しい状況のようです。 この世間の物価高に合わせて、価格転嫁をしたい事業 ...

R6年の最低賃金とそのメカニズムについて
この時期になると、来年の最低賃金の話題が出て来ます。経営者の方はご存知かと思いますが、最低賃金というのは、各都道府県ごとに定めた時給の最低額のことです。 適用は毎年4月で、このタイミングから労働者(従業員、パート、アルバイト)の1時間あたりの賃金額を最低賃金以上にしなければならないため、経営者にとっては最低賃金額がいくらになるかはとても気になることです。 この最低賃金のインパクトですが、仮に時給あ ...

国際オープンセミナーが開催されました
昨日は、東京都中小企業診断士協会主催の夏恒例のオープンセミナーが開催されました。リアル開催されるのが2019年以来で、なんと4年ぶりになります。それだけ、コロナの期間が長かったということですね。 毎年特定のテーマで開催されるセミナーで、前回リアル開催した2019年の時は中国リスクをテーマに貴重なお話を聞けましたが、あれから4年で、世界情勢はだいぶ変わったと感じています。今では、中国リスクは高まりつ ...