多摩ニュータウンの街の骨格「歩者分離の効果」
先週の船旅では川から町の視点で見て新鮮だったという話をしましたが、いわゆる団地では、歩車分離が進んでいて、歩道が車道と隔離されていて別世界を作り出しています。この写真は多摩ニュータウンのものですが、これらの道は車道と全く別の体系で走っています。以前も書きましたが、初めてつくばや多摩へ来ると人が全く居なく道路だけで不気味だという話を聞くのですが、人が居ないのではなく、人が通る道は車の通る大通とは別に ...
屋根の形からの文化論「日本の集合住宅」
屋根には民族のアイデンティティーがよく現れると言います。多摩は建て売りの集合住宅が多いのですがこちらもふと観ると屋根が瓦になっています。おそらくこの瓦は一戸建てと同じものを使用していると思うのですが、こういったこだわりが昭和の末から現れ始めています。 団地というとコンクリートの箱形というイメージがありますが、これらは階層型の長屋と言った所でしょうか。 ちなみに瓦は戦国時代頃から京都を中心に始まった ...
ニュータウン比較「ペデストリアンの使い方」
多摩のペデストリアンですが、住宅地の中を網の目のようにはっている事は以前書いたかと思います。つくばも同様にありますが、一番の違いは、住宅からのアプローチと整備のされ方だと感じています。 つくばのは人もまばらで森の中のうっそうとした道でどこも暗く、草木が生い茂るというよりは侵略されている感じですが、多摩のそれはアプローチもしやすく、明るく(夏は木陰が少なくものすごく暑い面もあり)草木もそれなりに整備 ...
団地景観フォトコンテストの募集がありました。
今朝出かけに、「団地景観フォトコンテスト」のポスターを見つけました。で検索してみるとUR主催の全国団地景観サミット2009というサイトを見つけました。これは必ず公団の団地に関わる風景を取り入れる事が応募条件となっています。神楽坂建築塾で常々日本の原風景や、昔ながらの街並みを追ってはいますがふと足元の見直してみると住んでいるのは昭和の象徴である団地だったりします。敢えて昭和の象徴だと思うのは同潤会に ...