資金繰りを追うことの難しさ
「資金繰りは大切ですよ」という話をここでは何度も記載してきましたが、これを実行に移すのは結構難しいです。というのも、資金繰りは、実際のお金の入金と出金の流れを追うことが目的ですが、売上が立つタイミングと入金、費用をかけるタイミングと出金がズレることが難しくしています。 もう一つが、先のお金の流れを予測するということが意外と難しいからです。 毎月一定の売上と費用が出ていく商売であれば資金繰りもある程度たてやすいのですが、不動産や卸売などは取引先の状況に大きく左右されるので、売上の波が激しく、二ヶ月後の予測すら立てられないと言う声をよく聞きます。 このような場合は、予測の資金繰り表と実態の資金繰り表の2種類を用意することがいいと思います。これは資金繰り表の使い方にもよるのですが、1〜2ヶ月先の資金繰りの状態を見たいのであれば、実態の資金繰り表となりますし、どのくらいの売上を上げないといけないの ...