京都で景観を考える
京都の大徳寺で景観のヒントを見つけました。 前田利家の妻まつの菩提寺である、芳春院を訪れました。 この寺は大徳寺の一番北に位置するのですが、この寺の方丈から見える景色が、まつが住んでいた時代と変わらない佇まいを残していました。 どういうことかと言うと、方丈の全面には方丈前庭(花岸庭)と言われる枯山水の庭があるのですが、その向こうには大徳寺の数々の塔頭の瓦が波を打つように連なり、その先には秋の澄んだ空が見えたのです。(写真撮影禁止だったのでお見せできないのが本当に残念ですが)ここには明治以降の様式の建造物は避雷針だけという、京都でも奇跡的な場所とのこと。 確か北山にある円通寺の借景も同様だったと思いますが現在はとうとう住宅開発が始まってしまったそうです。(以前訪れた10年前は写真禁止でした) これには、この場所ならではの以下の偶然重なったおかげです。 1 大徳寺は日本の禅宗の中心地となり様々 ...
日本の森巡り第3回:森の建築への活用、森を巡る旅へ
Category: 建築 Tags: 建築 > 日本の森巡り > 景観保全 > 森林 前回までは日本の森だけで無く、外国の森も荒らしていることを書いてきました。 今回は、日本の森を一番多く活用できる住宅利用の動きについて話をしていきます。 5.住宅への活用 森を守るため 森を守るためには、その森の木を使っていくことが大切です。ではどうしたら木を使っていくことができるのでしょうか? ...
日本の森巡り第2回:日本の森で起こっている事、外材問題
今、国土の1/4の森林は自分の身を守れなくなっています。それは人工林の大半の維持管理が出来なくなっている事が大きいのです。人工林は言い換えれば木材の畑(密植林)であるのですが、この状態は自然では起き得ないもので、こういった山を維持している為には、常に人が手を加えていかなければいけません。しかし林業の縮小から、現在放置された山(放置林)が増えています。
日本の森巡り第1回:森林がなぜ必要なのか、日本の森の現状
日本は森林列島という言葉がある通り緑と水が豊富な国です。その言葉は本当で都市部でこそ緑が減っていますが、日本列島全体では森林が増え続けているそうです。今日本の森林がどうなっているのかを神楽坂建築塾にて宮城県くりこまへ行ったときに、聞いた話をもとに記事にまとめました。1回目の今回は日本の山が今どうなっているのかを紹介します。 1.森林がなぜ必要なの? 森林破壊は注目されるけどなぜ森林が必要なのでしょ ...
セカイカメラで残したい場所をPOSTしよう
セカイカメラ リリース 先週木曜日(9/24)ですが、セカイカメラというiAppがリリースされました。 このアプリを利用すると場所にエアタグ(要は空間に看板)を付ける事が出来るという代物で、同じセカイカメラを持っている人がそのエアタグが付けられている 場所をカメラでのぞくとそのエアタグが観えます。これは過去に同じ場所で他人が撮った写真や感想を共有できるという事なんですが、これを利用して残したい ...
そよかぜの道
近所のそよ風の道を散歩しました。多摩ニュータウンは歩車分離でのゾーニングがされていて、このような歩行者専用の道が網の目に張り巡らされています。この点はつくばも同様ですがつくばは研究所が多く、研究所の間にこのような道があるのですが多摩は住宅地がメインで住宅地の間にこのような道が張り巡らされているため、つくばよりは開放的で明るく感じます。あとは住人が管理しているのでしょうか、比較的きれいに整備されてい ...
高速道路を走りながら文化の香りを感じる
今日は所用で横浜へ。横浜といっても東名高速の横浜町田ICまでだったので、私の住んでいる茨城とは全く反対になるわけです。5・10日(末尾に5や0が付く日は特に道が込んでいる)だったので、両国から竹橋にかけてが渋滞だったので、両国-箱崎から銀座-浜崎橋-谷町-東名のルートを使いました。いつも使う竹橋方面は皇居の堀を望みながら走るのですが、銀座周りは銀座のとおりの下を掘り下げた部分を走るので街の景観は望 ...