モルドバのその後
以前ここにあげたモルドバについてですが、6月3日に議会はとうとう新大統領を選出できず、4月の暴動のきっかけとなった選挙により発足した議会は無効となったそうです。 そもそも、前大統領のボロニン属する与党共産党の選挙違反疑惑(大統領が自分の身内に有利にするために様々な手を打ったと言われる)から民衆デモが起こり、前大統領は後ろ盾となっていた、ロシアを利用したりしていました。 ボロニン自身は2期大統領を続けたため、憲法上3期は続けられないのですが、プーチン同様に院政を敷くための大統領選出を計っていました。が最後は議会の自浄作用が働いて、60対61の1票差で議会解散の結果となりました。 もともとこのモルドバという国はルーマニア系の住民くモルドバ共産党も当初は親ロシア路線でしたが、経済状況から親EUに転換していました。その大小としてロシア国境付近の地域でもありロシア系住民の比率の極めて高いの分離独立運 ...
モルドバで2009年4月に発生した問題について
このひと月ほど旧ソ連から独立した東欧の小国モルドバで起こった混乱(というよりは革命になりかけたもの)を追っています。経緯としては、4月5日の総選挙の結果、与党が勝ったのですがこの選挙自体に不正があるのではという事で、若者がデモを起こし議会を占拠したのが4月8日〜9日。その後ロシア軍の後ろ盾を得ている現大統領(ボローニン)がロシア軍の動員もちらつかせ占拠を鎮圧。(無防備な市民へ向かっ武力鎮圧)大統領 ...
ユーゴスラヴィアで考える 1
今週末、友人の旅人のアルバニアへの旅行記を読んで考えました。バルカン半島・・・人種のるつぼ、欧州の火薬庫と言われ、常に紛争が絶えないこの地域に一時の平和を与えていたのが共産主義であった。私が大学生の頃ちょうど、ユーゴスラヴィアの崩壊が始まった。最初に一番火薬庫から遠いスロヴェニアがユーゴを離脱。クロアチア、ユーゴ(主にセルビア)にユーゴの象徴的だったボスニア・ヘルツェゴビナが戦争状態に突入した。ユ ...