創業時には事業計画を
この数年、経営相談窓口を担当していて、「創業」される方が年々増えているように感じています。 特に、リタイア後の創業よりは20代、30代の方の創業が増えています。 創業というと、一大事業のように以前は捉えられていましたが、これは日本の終身雇用前提の文化が強かったからだと思います。特にバブル期まではサラリーマンであれば右肩上がりに取得は増えていたわけで、それを捨ててまで創業する必要がなかったとも言えますね。しかし、この30年でみなさんご存知の通り状況は大きく変わり、サラリーマンでも自己研鑽により何かあった時には自分で食べていくことが求められる風潮に特にこの数年で変わってきました。これは、ひょっとしたら大企業体制が崩れ始めているのかもしれません。 ということもあり、若いうちは企業でしっかりビジネスの基礎を学ぶものの、ある程度得るものを得たと感じた若者から次々と創業に踏み切る例があるように感じてい ...
計画は道標
先週末が事業再構築の第九回募集の締め切りでした。 我々支援者は毎度のことながら、この締切日近辺になると支援先の申請の最後のボタンを押すまでバタバタしています。昨日も朝別の診断士の先生と情報連携しながらと、毎度の風景が繰り広げられていました。 私が今回担当させていただいた会社様も無事に申請終了しました。さて、補助金申請をきっかけに事業計画を作成されるケースが最近は増えていると思います。今回支援させて ...
計画を作るということ(その12)デザインシートのこれまでとこれからを繋ぐもの
年明けから始めてきた「計画を作るということ」シリーズですが、気が付けばもう3月で梅の花や桃の花がさいてだいぶ外も賑やかになってきました。さて、今回もデザインシートの作成の続きです。(計画を作るということでシリーズにしていましたが、デザインシートだけで別にしたほうがいいかもしれませんね) これまでは、デザインシートで「これまで」と「これから」のパートを作成してきました。今回は、この二つの時間を埋める ...
計画を作るということ(その10)デザインシートのビジネスモデル
前回は提供価値をドメイン(誰に何をどの様に)から考えて来ました。 今日お話しするのはデザインシートの真ん中の部分。ビジネスモデルの部分です。提供価値を実現するための仕組みの部分、事業のエンジンとなるところです。 過去のモノ主体の時代(昭和型⁈)は、それぞれの役割ごとにこの部分は明確だったと思います。製造業なら原材料を入手して、自社内で職人さんや工員さんと機械を使って製品を製造することでした。卸 ...
計画を作るということ(その9):経営デザインシートでの提供価値
経営デザインシートを効果的に活用するうえで、しっかり検討したいのが、この価値の部分になります。このシートが尖った発想を活かすために作られましたが、その尖った発想の先にあるのが、事業がその相手に対してどういった価値を提供するか?だからです。 これを価値創造と言います。 ちなみに、内閣府の経営デザインシートのサイトにも価値創造社会へ向けてとあります。 社会・経済環境が、安定的なモノの供給が市場を牽引 ...
計画を作るということ(その8):経営デザインシートの進め方について
さて、いよいよ経営デザインシート(そちらの方面の方々はKDSというみたい)に話に入ってきました。 前回は、経営デザインシートについての大枠をお話ししました。おさらいですが、デザインシートは4つのパートに分かれています。一番上のビジョン(目的・経営方針)のパート、左が現在(これまで)、右が目標時点(これから)、真ん中がそのためにすべきこと(移行戦略)でした。 今があって、目標があってそれをどう繋ぐの ...
計画を作るということ(その7):経営デザインシートについて
さて、今回は、「経営デザインシート」の話です。前回までに書いてきたバックキャストとフォーキャストの流れをひと目で分かるようにしたのがこのシートです。 この経営デザインシートは2019年に内閣府が発表したものす。2000年〜2010年代は日本の経営環境が大きく変化した時代でした。20世紀は、ものの時代とも考えられます。まだ、豊かではなかったので、企業活動はそういった人々へ決まったモノやサービスを提供 ...