ボンエルフのまちづくり〜デルフト〜
以前訪れたオランダのデルフトの街が面白いまちづくりをしていたので、今回は紹介します。
それは、woonerf(生活の庭)という概念。どう言ったものかというと
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ボンエルフ・・・・・歩行者と自動車が共存できる歩車融合型の道路のこと。語源は、オランダ語で「生活の庭」の意。
車の速度を歩行者と同じ程度まで低下させるために、通行部分の蛇行やハンプ(路上の凹凸)を設置している。
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オランダのデルフトという街はボンエルフという概念を街の中に入れていました。
これは簡単にいうと、人主体の通過交通を極力遮断した形の街と言ったら良いのでしょうか。
例えば、デルフトの旧中心街と外とを結ぶ道には、電動のポールがたっていて自動車が入れない様にしています。かと言ってヴェネチアの様に車が完全に通れないのではなく、住人や輸送、公共交通だけ通れるようにちょっとした仕組みがあるという事です。
これを知らずにバスの後ろにくっついて無理矢理通過しようとする車がいたりすると、上がってきたポールにぶつかって痛い思いをするという仕組みです。
実際にデルフトの街を歩いていると、人に解放されている、歩いていて気持ちいい街です。デルフトのこの仕組みは極めて斬新的な分類に入るのですが、通過交通を極力減らす事は日本でも取り入れています。よく住宅街の中で道が波打っているのとか、植栽が真ん中にあったりするのがそれです。とはいえ、建築基準法の関係等で日本では公道でそれを実際に取り入れるのは未だに難しいみたいですがそういった街が増えるといいですね。