メタバースから振り返るマイイノベーション

移働する診断士

 久しぶりに新しい感覚を得た。題名の通り、メタバースを試してみた。最初に「メタバース」という言葉を認識したのは2018年だったと思う。雑誌「Wired」の誌面再発行の号の誌面で盛んに記載されていたので、どういう世界観なのかのなんとなくイメージはあったが、実際に試す段階まで行かなかった。

 その間に、DeepLearning(Chaier)試してみたり、ブロックチェーンを理解しようとしたり、エストニアの電子政府を試したり(法人設立までは至らなかった)とふら〜りふら〜りこれからテック系の足元みつつ、ようやく足を踏み入れた感じ・・・

 今回のきっかけは、「Ocurous Quest2」を1年前に鋸南エアルポルトで試させてもらったこと。(その時に試したのは、基本ということでBeat Saber)1年経ってようやくこれを手に入れた(結果的には)のですが、このタイミングで色々調べていたら、別にVRがなくてもメタバースはPCやスマホで体験できるですね。こういうものって、自分の周りに試している人がいたりしないとなかなかアンテナに引っ掛からなくなってきている。で、Ocurousを注文したけれど届くまでに日数があったので、その期間で試してみました。

 「あぁ、こういう世界があるのか」と冒頭の「新しい感覚」になるわけ。10年一昔なんて言葉があるけれど、こういうコミュニケーションのマイイノベーションがまさにこの単位で発生していると感じている。最初が、1997年(PCを始めて購入したのは96年)でBBSという掲示板やチャットを活用したコミュニケーションを始めたタイミング(ちなみに、わかる世代にはわかるニフティーのパソコン通信はちょこっと利用した程度)。そこで、初めてインターネットを通じて知らなかった人と交流する様になった。そういえば、こうするうちにこのHP「城跡広場」も勢い(タグを手組)で作ったんだった。と考えるとHP自体は25年ぐらいになるので長い方だと思う。その流れでブログとかにも手を出しつつやっていたけれど、ブログ自体はHPの延長なのでそれほどインパクトはなかったと思う。

 次の10年が、2008〜9年ごろで、以前からJ-Waveに出ていたモーリーロバートソンの話が好きで、ネットで追っているうちに、SNS(Twitter)を知り、PRWというポケットWifiをモーリーが持って自転車や鉄道を駆使して日本中を巡り生配信(当時はU-stream)をするという実験企画にオンライン越しに参加したタイミング。このタイミングでモバイル通信で即座に人とやり取りできるのが面白いと感じた。これが数年後に神楽坂建築塾でオンライン配信することにつながるわけだ。といってもまだまだモバイルや機器は今から見ると貧弱でしたけどね。iPhone買ったのもTwitterを手元でできるからというところ。この流れでFacebookを知り、2011年頃からコワーキングスペースへ顔を出すことで、当時新しいことに手を出している人々とも仲良くなれたんだと思う。ちなみに、今一緒にスタートアップを立ち上げようとしている人と知り合ったのもこのタイミング。

 そして、今このタイミングでメタバースを知ったというわけです。96年は言葉、08年はビジュアル、20年は空間をITの力で共有できる世界になってきた。メタバースについてはこれから色々試していく段階だけど、先日もメタバース上で路上ライブをしている人がいたり、不動産をしている人がいたりと、より現実世界に近づいているのだと思う。(ちなみに、メタバース上ではまだ試行段階で存在も白紙状態)

 ここまで書いてふと思いだした。自分は決してイノベーションをすぐに試す方ではないと思う。自分の昔からの知り合いの中では早くにこう言うことに手を出しているけれど、テック系ことに興味のある知り合いが多いので、そういった人たちよりは1〜2年遅れていると思う。イノベーション理論で言うと、アーリーアダプターぐらいなのかな・・・?

Tungsten – self-made based on Rogers, E. (1962) Diffusion of innovations. Free Press, London, NY, USA.

と言うわけで、移働する診断士はメタバース上でも移働してみよう。

ほんと、世の中は体験してみないとわからないことって多いな・・・・