市場ってなんだ!

移働する診断士

今週はすっかり春ですね。暖かくなってきたので日中は半袖でも少し大丈夫になってきました。

先に少しだけ宣伝。noteの方の記載も復活させました。こちらとの使い分けは試しながらですが、こちらがA面だったら向こうはB面というイメージで取り組もうと思っています。

今日の話は「市場」のこと。「いちば」ではなく「しじょう」の方ですね。事業計画を作成していると「そのビジネスの市場はなにか?その規模はどのくらいか?」っていう話がすぐに出てきます。本屋に行くとこの市場だけ集めた本が山ほど出てくるのですが、この市場って言い換えればどのようにカテゴライズするかって話になりますね。

経営の勉強(診断士試験などで)をしていると、「市場を定めましょう」ということで、まずはどの市場に商品やサービスを投入するのかを決めて、そのあとでSTPをしましょうと出てきます。

いろんなところで最近新規ビジネスや創業の支援をする中でこの市場を定めるのが結構悩ましいと感じることがあります。というのもの、当たり前なのですが、新しいアイデアで新規ビジネスを始めるケースでは、それがどの市場に当てはまるのかを考えずに勧められて相談に来られるケースが多いからです。そう、新規ビジネスを進めている当事者が市場をわかっていないけど感覚としてこれは成功すると話されているケースが多いです。この辺りを明確化して確度を上げるのが診断士の仕事でもあります。(最近、「〇〇が診断士の仕事」というのが口癖になっているみたいで、そのことをこの間クライアントさんから言われてしましましたが・・・)

事業再構築補助金の事業計画書では第二のパート部分でこの市場を定数的定性的に評価することが求められています。そのために「公的機関のデータを活用しましょう」と丁寧にそのリンク先まで記載されているのですが、そのリンク先にある情報の市場に私が支援したケースでは大抵の場合該当することがなくて、結構困ったりしています。そうなってくると公的機関よりは民間リサーチ会社のデータを利用することになるのですが、この時の「何市場」で探せばいいのかというところに結構頭を悩ませます。よくやるのは、やろうとしているサービスに関連している市場を複数調査する方法でしょうか?
今までにないことをやろうとすると、市場自体を作ることになるので当たり前と言えば当たり前の話ですよね・・・

さて、市場の大きさを表す言い方で、人口と金額があると思います。このどちらも日本は縮小しているのが現実ですね。なので、確実にさまざまな市場は縮小していると言えます。世の中にはさまざまな市場がありますが、単純に考えればこれらを積み上げると国内総生産(GDP)とイコールになるはず(一旦話を日本という土地にしぼったのと、インバウンドは外して考えてください)。なので、どんなに新しい市場を生み出しても全体の牌は変わらないから他の市場が減るだけのこと。なので、新しい市場が生まれているように見えるのは小手先で無理やり作り出しているというのが現状とも言えますね。日本のメーカー各社がSDG’sとか安心安全という名のもとで取り組んでいる新製品もよくよく考えると実態がない価値を無理やり生み出して経済効果を出そうとしいるとも言えます。このような、状況の中で新しい市場を生み出すことをしていかないといけないので、やはり新規ビジネスというのはノリだけで始められるものでもありません。ただ、実験の繰り返しは大切ですよね。一方にで今の消費者の嗜好は多様化しているように見えるのも事実。(多様化というよりは決まったところからのみ情報を得るようになったとも言える)その一つのクラスターに自身の商品・サービスの市場がマッチできるかがキーになるのではないでしょうか。