七夕に晴れ

移働する診断士

今日は七夕ですね。

七夕は節句の一つで、「星」がテーマだそうです。

人日の節句(1月7日)、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)に菊の節句(9月9日)を五節句と言うそうです。全てが奇数で揃えてあって奇数が並ぶ日は縁起が良いというところから来ているそうです。こう並べてみると不思議なトーンを感じますね。

節句というくらいなので季節の変わり目を表していて厄払いをする日でもあるそうです。

7月7日の七夕が太陽暦では梅雨のこの時期に当たってしまうので、なかなか晴れる事も少なく「今年も雨で織姫様と彦星様が会えなかった」という会話をよく聞きます。でも、今年はなんとか晴れてくれそうですね。これは縁起がいい気がします。コロナから戦争に物価高、何かとよくない話が続いたので、これが厄払いになって世の中の縁起が回復することを願っています。

さて、物事を進めるうえで運気というのはやはりあると思います。これ、経営者の方とコンサルティングをしていても感じる事なんです。

まず、経営者の方々は経営者になれたという時点である程度の運気をお持ちの方が多い気がしています。まず、創業するためにはある程度の蓄え(お金もそうだし、知識や経験もそう)が必要になります。なる時点でまずここを得なければなりません。次に、事業を起こすに至る経緯があるはずです。会社勤めから創業された人、コツコツ修行をしていく中で創業された人、自分にできることを探して創業された人。創業された人の数だけそのストーリがありますが、みなさん創業に至るまでに偶然がいくつかあったと思います。また、規模の大きいビジネスをしている方は、それだけの投資資金が得られたからできていると思います。その裏には多くの人の支援があったからだと思います。なので、運気があると言えるのです。

一方で、ながーく経営を続けていると危機的な状況が訪れることがあります。このような状況の時は運気の波がきていると考えるがいいのかもしれません。一種、試練を試されているという感じですね。運気があるならば、このような危機も乗り越えることができます。経営者様とお話ししていると、多くの経営者がこの危機的な状況を経験していて、「もう倒産するかも」というスレスレのところで、大口の取引が始まったり、有望な人材を得たり、異なる事業に移れたり、支援者が現れたりと運気を発揮しています。

もちろん、我々支援者はそういう状況の時に支援に入るケースが多く、まずは状況を分析して何が問題なのか?課題なのかを第三者目線で把握して、改善策を提案していきます。大抵の場合は何かしら危機的状況にさせてしまった原因があるのですが、そこに至る経緯で「運が悪かったね」ということも多々あります。

ただ、先ほどの通り、運気には波があるので「悪い波が来ているなー」という時に乗り越える力を持っておくことは重要だと感じます。

では、どうすればいいのでしょうか?基本的には常にアンテナを張っておくことだと思います。チャンスというのは日常的に目の前を通り過ぎていると言われます。アンテナを張ることでこのチャンスをいつでも掴めるようにしておくことが聞き的状況を乗り越えるためには必要だということです。

このアンテナを張るという行為、経営者になる時点で基本的には身についているかと思います(でないと、経営者にはなれない)が、運気が落ち込んでいる時にはこれができなくなっていることが多々あります。なので、自身の行動を前向きに捉えることが大切ですね。
あまり、経営支援の立場で「運」が「運」がというと怒られそうですが、世の中には理屈では理解できないものがたくさんあるのも事実です。なので、これまで支援してきた過去を振り返ってみても運をお持ちの経営者の方がたくさんいたことを七夕の話を聞きながら思い出しました。