ノルウェーでの運転
最初は鉄道やバスを駆使してと思ったのだけれど、家族3人で行くことと、現地でも数家族(ノルウェー人の)と合流して回ったりする可能性が高かったので、今回は思い切ってノルウェーで車を借りることになった。
というわけで、ノルウェーで初めて運転する機会に恵まれたのでその時のメモを・・・
準備編
まずは、運転するための下準備。
(海外での運転については、いろんなサイトに書いてありますので、ここではノルウェーをドライブするために必要なことを前提に書いています。)
1:免許証(日本で発行されたもの)
まぁ、当然といえば当然ですね。ただし、一つ疑問が?オートマ限定の場合でも国際免許証上は特段記載がないので、現地でMT車を運転することはできるんじゃないかな?と。この疑問の回答知っている人がいたら教えてください。(今回は、相方も運転することを前提にAT車を選んだのはいうまでもありません。)
2:国際免許証
海外で使う免許証です。普通免許を持っていれば発行してもらえます。ちなみに写真があれば取り扱っている窓口ですぐに発行してもらえます。僕は神田の免許センターへ行き10分で発行してもらえました。
東京都の場合は こちら
3:レンタカーの予約
直接空港についてというのもアリですが、インターネットから予約できるので行程がある程度わかっているならば事前に予約しておくのがいいと思います。
サイトは、 こちらが便利ですね。今回は旅程の途中から借りるため現地の知り合いにあたってもらったりしたのですが、中々条件等が難しく、結局は日本で予約して行きました。
(rentalcar.comなら条件等も日本語で確認できるのと面倒臭い手続きをオールインワンでできたので)
ちなみに何が現地手配する上でネックになったのかというと、ノルウェーは基本的に土日は休日なのでレンタカーの事務所も多くのところが閉まっています。また、条件等を見ると走行距離の上限500Kmで以降○Kmごとに○○クローネ(ノルウェーの通貨)とかなっているので、個別に予約した方が高くなってしまいます。その点、rentalcar.comは走行距離の上限もなく、条件検索で探せば確実に貸してくれるものがヒットするのでそこが決め手になりました。(言語の壁がなかったらもっといいものが見つかったのかもしれませんが・・・)
現地編
1:借りるまで
さて、今回レンタルにしようしたのはEUROPCAR。
借りる場所空港ではなく、ドランメンというオスロ近郊都市から借りる予定でした。
このことを、Eさんに伝えると、「レンタカーの事務所まで駅から重い荷物を持って行くのは大変だから、迎えに来てもらえるように連絡してあげる」とすぐに電話して、結果ドランメンの駅でレンタカーの人が迎えに来てくれることになった。
当日は、結局ドランメンまでの列車がいつも通り(?)40分ほど遅延してしまったので待っていてくれるかなぁと駅前を除くと、EUROPCARと書かれたジャンパーを着たお兄ちゃんが待っていてくれた。「待ちくたびれちゃったよ〜」と笑顔で握手。その後ろには一台のトヨタが・・・あれっ、VWじゃないの??やたら陽気なレンタカー屋のお兄ちゃん。「これが君たちに貸す車さ。トヨタは最高だよ。何も気にしないで運転できるからね・・VWの方が良かった?大丈夫大丈夫!」とマイペースに車を運転しながら事務所まで連れて行ってくれる。
そこで手続きをします。提出するのは国際免許証と日本の免許証とパスポート。ただ結局登録するの現住所とか免許取得日とかが必要で(国際免許証には書いていない、日本の免許証は外国人には読めない)それらをいちいち伝えることに・・・そして最後に万が一の場合の補償の代わりにデポジット(クレカのオーソリ枠を使います)を払って、いよいよ出発です。
(ワンポイント)
レンタカーの事務所は高速道路の近いところにあるケースが多い。空港以外で借りる場合は迎えに来てくれることも。一度試してみよう!
2:いよいよ運転(右が左で、左が右で)
言わずもがなではありますが、ノルウェーは右側通行なので、日本と逆になれます。今回は初めてということあり、この点が一番気になっていました。実は借りる三日前からEさんが運転する車の助手席でシュミレートしていました。曲がるときに、右折は近くて左折は遠いとか。ちょうどEさんと高速に乗る機会もあったので、標識なんかも事前にどう行った意味なのかを聞きながら慣れるようにしたのです。その甲斐あってか、初めての左ハンドル車も事故を起こすことなく無事に帰還できたのですが、一番混乱したのは方向指示器とワイバー!これも日本と逆に設置されているので左が報告し時期で、右がワイパーになります。曲がる時についついワイパーを動かしてしまったり、雨が降り初めてフロントガラスが汚かったのでウィンドウォッシャー液を出そうとして前の車にフラッシャーを当ててしまったりと・・・
あとノルウェーは狭くて長いトンネルが多いのですが、どうしても車が左に寄ってしまうので助手席に座った相方から何度も「寄っている」注意されていました・・・・これは左右逆だけが問題でなはなく狭いトンネルでも気にせず飛ばすノルウェー人が問題なのでは・・・おっかなかったです。
とは言え体が覚えるものですね。三日目ぐらいになったらだいぶ普通に運転できるようになっていました。(日本に戻って来て最初の運転はちょっと混乱しましたけれど・・・)
(ワンポイント)
これは慣れるしかありません。事前にシュミレーションしましょう。体が慣れたら大丈夫!
3:ノルウェーの交通ルール
基本的には交通ルールの基本は同じですね。速度制限・追越し禁止などの禁止行為(赤)、カーブ・道幅減少などの注意喚起(黄色)、ロータリー・高速道路表記・方面案内などの情報(青)で標識を見れば大体どんなことを指しているのかはわかります。
・速度制限の標識は全てにあるのでなく、田舎の方へ行くと延々と続く道で速度制限の標識がなく何キロまで出していいのか迷いました。これをノルウェー人に聞くと80kmまでOKとのことでした。ちなみに、道の途中で急に50kmとか40kmになる箇所がありそういう場合は大抵道が集落の中を抜けます。またカメラのマークの標識が出て来たら日本でいうオービス(速度取締機)が設置されているので気を付けましょう。ちなみにカメラが1つの場合は1箇所、2つの場合はEさん曰く2箇所に設置されていてその間の平均速度が速いと一発で免停になるとのこと。またカメラは常に撮影しているらしく、通る時にカメラを除くとシャッターが切られているのが見えます。最初「やられた」と思ったくらい。また、高速道路では最高速度110kmの箇所もあります。走っている台数が日本ほど多くないのと道がまっすぐに広いからでしょうかね。(ドイツのアウトバーンには足元にも及びませんが・・・)
ちなみにノルウェー人は総じてスピードを出します。一般道でも70〜80kmを普通に出すし結構追い抜きして来ます。
・交差点は都心部以外はロータリー方式が多いです。右回りに進入して出たい出口で抜ける感じです。入るときはすでに入っている車が優先なので来ないことを見計らって上手く入ります。ちなみに、一時停止みたいな標識がありまがこれは停止ではなく徐行なので無理に止まらないことが重要です。ちなみに、ナビにGoogleMapを使ったのですが、日本語で「次のロータリー2番目の出口です」みたいな感じで案内してくれるます。要するに十字路交差点なら「1番目=右折」「2番目=直進」「3番目=左折」というぐらいですね。これも慣れれば簡単。
・高速道路では料金所がありません。レンタカーを借りるとフロントガラスの真ん中上のところに小さな機械がついています。これが日本でいうところのETCになっていて、有料区間を通過すれば自動的に走行記録が記録され後日クレジットカードから引き落とされる仕組みです。(レンタカーの場合はレンタカー会社から請求が来て引き通し)また有料区間ごとに通行料が定められているので、通る都度課金されます。
(こんな看板で表示しています)1回1回は小さくても長距離走っていると結構な金額になります。ちなみにオスロ市内が一番高く田舎に行くほど安くなっていきます。今回実際に走ってみて一番感動したのはこのシステムでした。これがあると言うことはおそらくETC車載を国が義務付けているからだと思いますが、料金所渋滞はなく快適にドライブすることができました。
・ちなみによく話題になる動物注意だと「エルグ」のものがあったりも。どっかにサンタクロースもあるんじゃないかな?
(ワンポイント)
全てに速度制限があるわけじゃない!標識の意味は視覚的に覚えよう
4:その他運転中のこと
レンタカーを借りて避けられないのがガソリンを入れること。ノルウェーのガソリン価格は世界1〜2を争うくらいに高いらしく、2017年夏時点でリッター14〜15NOK台)でした。これを日本円に直すと190円〜210円ぐらい。高い!今回たまたま借りれたのがハイブリッド車だったので1500km走って満タンで2回ぐらいですみました。もし車を選べるならば、ハイブリッド車の方がいいかもしれませんね。
駐車場は通常の小規模な街だと街の中心にスーパーや広場があってそこに無料で止められることが多いです。観光地では有料駐車場が多く自動券売機で時間に応じたチケットを買って車のフロントの見えるところに置いて置く必要があります。
田舎の有料道路について、景勝地など田舎の山道が有料道路になっていることがあります。この場合急に小さなゲートが現れでその横にある小さなボックスで通行料を支払います。これがノルウェー語しか表示できなかったりします。
ノルウェーはクレジットカード文化が進んでいるので上記のガソリンにしろ、駐車場にしろ、通行料にしろクレジットカードでの支払いが可能になています。一見こんなポンコツ機械で大丈夫かなと思いますがきちんと読み込んでくれるので安心してください。
フィヨルドの国ノルウェーだから国道を走っていると地図では海の上なんてことも結構あります。これはフェリーがたくさん運行しています。道の途中でフェリーの青い標識が出てきたらその合図。道を行くとゲートになっていてフェリーがまだきていないときは車で待機します。(大抵15分置きぐらいであるみたいです。)フェーリーが来たら係員の誘導に従って車をフェリーの中まで入れます。係員に料金(僕らは、車1台、大人2人、子供1人分)を払う(もちろんクレカもOK)と払った印のカードをくれます。このカードはフェリーから出るときに返します。ちなみにフェリーは道の距離に応じて10分ぐらいのものから45分くらいのものまであるので、時間があるなら車から降りて船の客室で休んだりトイレに行ったり(ノルウェーで無料のトイレは貴重)コーヒー飲んだりするのもいいです。
・高速道路のPA/SAにあたる休憩所は大抵かくインターチェンジを降りたところにその街のガソリンスタンやスーパーと言う形であります。区間ごとの都度課金なので降りることの抵抗もありませんし、その街の雰囲気を少し味わえたりもします。ただ、これも場所によって規模の大小が異なるので標識にあるマークの数の多さや事前調査しておくといいかもしれません。ちなみに1994年にオリンピックが開催されたリレハンメルのインターチェンジは大規模ショッピングセンター併設で、その日はBさん宅へお世話んある予定だったのですが、Bさんからそこで休憩しなさいとオススメ?!されてくらいでした。実際に行くと新しいショッピングセンターで日用雑貨や本屋とかもあってちょっとしたお土産を選ぶのにも重宝しました。(あっ、もちろんトイレも綺麗でした!これ大切)
・ナビについて。何回か書きましたが、今回のドライブで大活躍だったのはGoogleMapのナビ機能!現地でSimを購入したので圏外になる心配がなかったのもありますが、何よりも日本語で目的地までおしえてくれるのはありがたかったです。ちなみにレンタカーにもナビがついていますが(別料金なところもあったりします。)英語や場合によってはスペイン語設定になっていたりするので操作を覚えるのに手間がかかります。その点スマホのGoogleMapなら慣れているのでこれがあればカーナビをわざわざつける必要がないと言われるのもわかる気がしました。ちなみに、現地でSimを購入しない場合でもGoogleMapを使えるのを知っていますか?こことか)今回も現地でSim購入できないことに備えて事前にスマホへ地図のダウンロードをしておきました。
・ノルウェーはラジオのFM放送を2017年に廃止して全面ネットラジオに切り替えています。だからカーステレオはインナーネット対応みたいです。チャンネルに周波数はなく、局の名前を選択すれば、放送が流れて来ます。(裏ではURLが設定されているのでしょうね。)
(ワンポイント)
・お金がかかる大抵のことはクレジットカードで解決する。
・事前にスマホへGoogleMapの地図をダウンロードしよう!
・トイレ休憩は戦略的に!
5:返却もパニック
ここは体験談ですが、返却のオスロ空港(ガーデモン国際空港)でのレンタカーの返却で迷いました。貸してくれたところのお兄ちゃんがきちんと教えてくれなかったというもありますが、海外の常識かもしれないのでメモとして。
基本的にはオスロ空港では空港の立体駐車場の一部がレンタカー返却スペースになっていて、そこに車を置きキーを係の人(いない時間帯だとキーの返却ポストがある)に渡せばそれでおしまい。(拍子抜けするくらいに効率的)
あとは後日請求が来るだけです。これを知らなかったために、返却のオフィスを探し駐車場をぐるぐる回ってしまいました。(GoogleMapの言う通りに行きばいいと安易に考えていたのですが、Mapが示していたのは駐車場の建物でそこのどこかまでは出てきません!)
ちなみに、ガソリンは満タン返しが基本です。オスロ空港は駐車場の手前にスタットオイルのガソリンスタンドがあるのでそこれ入れてかえせばOK。ちなみに値段は一番安かったです。(13NOK台後半)
(ワンポイント)
レンタカーを借りるときは返却場所もきちんと把握しておこう。