計画を作るということ(その12)デザインシートのこれまでとこれからを繋ぐもの

年明けから始めてきた「計画を作るということ」シリーズですが、気が付けばもう3月で梅の花や桃の花がさいてだいぶ外も賑やかになってきました。さて、今回もデザインシートの作成の続きです。(計画を作るということでシリーズにしていましたが、デザインシートだけで別にしたほうがいいかもしれませんね) これまでは、デザインシートで「これまで」と「これから」のパートを作成してきました。今回は、この二つの時間を埋めるためのパートになります。 デザインシートでは「移行戦略」と書かれた部分です。どんな事業計画でもその計画を実現するためには「戦略」や「施策」と言われるものが必要になります。この内容を考える時のセオリーとして、未来と今のギャップを埋める作業を行うと言われています。まさにこの部分をビジュアル化しているのが経営デザインシートの真ん中の部分に当てはまります。ここの埋め方として、今から未来へ到達できるかを埋め ...

計画を作るということ(その11)デザインシートの資産
デザインシート作成も終盤に入ってきました。今回は前回考えたビジネスモデルを回す上で必要な経営資産について考えていきます。経営資産とはなんでしょうか?会社が持っている資産とも言えるものです。一般的には「ヒト・モノ・カネ」が代表的です。これらは有形資産といわれるもので、目に見える資産とも言われます。人がたくさんいて、機械装置がたくさんあって、金がたくさんあればそれだけ大きなビジネスを回すことができます ...

計画を作るということ(その10)デザインシートのビジネスモデル
前回は提供価値をドメイン(誰に何をどの様に)から考えて来ました。 今日お話しするのはデザインシートの真ん中の部分。ビジネスモデルの部分です。提供価値を実現するための仕組みの部分、事業のエンジンとなるところです。 過去のモノ主体の時代(昭和型⁈)は、それぞれの役割ごとにこの部分は明確だったと思います。製造業なら原材料を入手して、自社内で職人さんや工員さんと機械を使って製品を製造することでした。卸 ...

計画を作るということ(その9):経営デザインシートでの提供価値
経営デザインシートを効果的に活用するうえで、しっかり検討したいのが、この価値の部分になります。このシートが尖った発想を活かすために作られましたが、その尖った発想の先にあるのが、事業がその相手に対してどういった価値を提供するか?だからです。 これを価値創造と言います。 ちなみに、内閣府の経営デザインシートのサイトにも価値創造社会へ向けてとあります。 社会・経済環境が、安定的なモノの供給が市場を牽引 ...

計画を作るということ(その8):経営デザインシートの進め方について
さて、いよいよ経営デザインシート(そちらの方面の方々はKDSというみたい)に話に入ってきました。 前回は、経営デザインシートについての大枠をお話ししました。おさらいですが、デザインシートは4つのパートに分かれています。一番上のビジョン(目的・経営方針)のパート、左が現在(これまで)、右が目標時点(これから)、真ん中がそのためにすべきこと(移行戦略)でした。 今があって、目標があってそれをどう繋ぐの ...

計画を作るということ(その7):経営デザインシートについて
さて、今回は、「経営デザインシート」の話です。前回までに書いてきたバックキャストとフォーキャストの流れをひと目で分かるようにしたのがこのシートです。 この経営デザインシートは2019年に内閣府が発表したものす。2000年〜2010年代は日本の経営環境が大きく変化した時代でした。20世紀は、ものの時代とも考えられます。まだ、豊かではなかったので、企業活動はそういった人々へ決まったモノやサービスを提供 ...