2023年振り返り
いよいよ明日数日で今年も終わります。例年よりも暖かめな一年でしたので、先週の寒さは例年並みなのりいつもより厳しく感じました。 さて、世の中もすっかり通常モードで、忘年会の賑やかさが久しぶりに復活した年末だった気もします。久しぶりに外で飲む機会が増え、だいぶアルコールに弱くなった(歳のせいかも)のも実感しました。 今年一年を振り返ると、日常への変化の一年だったと思います。中小企業を取り巻く状況を見てみると、この数年は「コロナ」対策としてかなり手厚くさまざまな施策があった数年でした。思い起こせば2020年の持続化給付金や緊急支援金にはじまり、飲食店向けや店舗向けの給付金、事業再構築補助金や各種補助金のコロナ枠の設定、経産省だけでなく各省庁がコロナ対策の補助金・助成金を出していました。 この状況はかなり稀な状態だったと思います。なので、現政権がだいぶ絞り込んできているようにもみえます(実際にはそ ...
コンサルティングということ
経営コンサルタント(中小企業診断士)という仕事をやっていて感じるのは、経営のプロとは言われながら「経営者の気持ちに本当に寄り添っているのかな?」ということを感じる瞬間があることです。 コンサルタントは、経営者の課題発見から解決までが一般的な仕事とはなるのですが、その時にそう支援していくのかというと、フレームワークというものを活用していくケースが多くあります。ただ、これはあくまで一般解なので、最適解 ...
提供価値というもの
参加している、経営のデザイン研究会では、経営デザインシートを探求するために、一般公開されている事例をもとに経営デザインシートに当てはめて、その作成方法や検討内容についての議論を行なっています。(デザインシートについてはこの辺りから参照) このシートは経営者が自身の事業を考える時に使うものなので、経営者自身が作ることが本来の形で、我々支援者はそのサポートをしていくものですが、こういったものをなかなか ...
資金繰りを追うことの難しさ
「資金繰りは大切ですよ」という話をここでは何度も記載してきましたが、これを実行に移すのは結構難しいです。というのも、資金繰りは、実際のお金の入金と出金の流れを追うことが目的ですが、売上が立つタイミングと入金、費用をかけるタイミングと出金がズレることが難しくしています。 もう一つが、先のお金の流れを予測するということが意外と難しいからです。 毎月一定の売上と費用が出ていく商売であれば資金繰りもある程 ...
物価高における財務構造について
ガソリンの価格がとうとう190円を超えてきて、原油・物価高の影響が直接感じる様になってきました。円安の影響だけでなく、これは、原油産出国の動きなども絡んでのことですが、数ヶ月前までは150円台だったことを考えると、この急激な値上げに運輸業をはじめとして自動車を利用されている方は先の見通しを見直した方が良さそうですね。 物価高になりつつあると騒がれて1年以上、その影響を本格的に感じる様になってきまし ...
物価上昇時に考えること
日々、支援していく中で、一番多く耳にするのが「資金繰りが厳しいんです」と言う言葉です。 特に、最近は原油物価高の影響や賃金引き上げの影響もあり、多くの企業の収益を圧迫している状況になっています。そのため、コロナが落ち着き消費活動はだいぶ元に戻りつつあるのですが、コロナ以前と同じように事業運営していても、なかなか収益確保ができず厳しい状況のようです。 この世間の物価高に合わせて、価格転嫁をしたい事業 ...
R6年の最低賃金とそのメカニズムについて
この時期になると、来年の最低賃金の話題が出て来ます。経営者の方はご存知かと思いますが、最低賃金というのは、各都道府県ごとに定めた時給の最低額のことです。 適用は毎年4月で、このタイミングから労働者(従業員、パート、アルバイト)の1時間あたりの賃金額を最低賃金以上にしなければならないため、経営者にとっては最低賃金額がいくらになるかはとても気になることです。 この最低賃金のインパクトですが、仮に時給あ ...