制度融資について、その1
制度融資という言葉はご存知ですか? 保証協会つきの融資を受ける場合に、自治体等の施策で利率の一部を負担してもらえる制度です。コロナ以前は知る人ぞ知るイメージのものでしたが、コロナの緊急施策として各自治体がコロナ用の融資メニュー(利息全額負担)を打ち出したことで、だいぶ一般的になりました。 コロナは落ち着きましたが、まだまだ経済状況は芳しくないため金融機関が率先して利用者にこの制度をお勧めしているようで、コロナは落ち着きつつあるものの、この制度の利用が定着したと言えます。私も、某所でこちらに関わってはいますが、相談の予約が常に埋まっているようです。 制度融資のメニューについて さて、この制度融資はコロナに限ったものではなく以前からありました。大抵の自治体では、設備資金、運転資金、小口資金、そして創業資金の四つが定番になっています。これはあくまで一般的な話で自治体によってはこれ以外のメニューも ...
計画を作るということ(その2)
前回からの続き 計画を作りましょうという話ですが、目的によってその計画の形は異なりますし、フェーズによっても異なります。 一番多いのは、融資を受けるためではないでしょうか? 融資を受けるということは目的がありますよね。この場合は、融資を受ける目的を明確にして、その達成のためにどれくらいのお金が必要なのか?その結果どのように経営状況が変化し、きちんと返せるのかを説明する計画書になります。 融資を受け ...
ゼロゼロ融資の借換保証が始まったけど
1月10日なので、昨日ですね。民間ゼロゼロ融資に対するコロナ借換融資の制度がスタートしたみたいです。ニュースとかではそれなりに騒がれているのですが、まだ実態(活用例)がまだわかっていないので、これから話が徐々に来るかなというところでしょうか?(制度自体についてはこちらで書いてます) この借換保証は民間ゼロゼロ融資以外にも使えるという触れ込みなので、結構使いやすいのかなと感じてはいたのですが、地方自 ...
どのくらい借りられるの?
融資相談を受けていてよく聞かれるのが「どのくらい借りれますか?」という質問。あと、決算書を見せられて「この内容だと保証枠はどのくらいでしょうか?」という質問もよく受けます。クレカの場合は与信枠が明確に決まっていますけど、融資は会社ごとに保証枠が決まっているわけではなく、制度としての枠があるだけなので、枠があってその枠の範囲内なら借りられるというわけにいかないのが難しいところなのです。なので・・・ ...
コロナによる危機関連保証がもうすぐ終わります
※この記事は2021年11月27日現在のものです。 コロナによる感染者数がだいぶ落ち着いてきました。相談窓口も今までなんとか自社努力で乗り越えようとしていた事業者様がこの長期化により仕方なく融資の相談というケースはありますが、コロナ関連の相談はだいぶ減ってきた気がします。(相談といっても融資の相談が大半なので、経営相談的なものはこれから増えると思っていますが・・・) とはいえ、コロナが落ち着いてき ...
コロナ融資とコロナ後を考えてみよう
(以前noteに書いたことを再度まとめ直しました。) コロナの感染者数が一旦落ち着いている(2021年10月現在)による今こそ現状を再度確認することが重要ではないかと感じてます。というのも、昨年から矢継ぎ早に出された各種コロナ支援策もコロナの収束ととも(行政側も予算が少なくなり)に日常を取り戻しつつあり、今後は新たな支援策は出にくいことと、事業者自身が自助努力でコロナによる変化を乗り越えることが ...
制度融資(あっせん制度)の活用
今回は、事業をすすめる上で必要になる(こともある)融資で活用できる「融資制度(あっせん制度)」のお話です。 最近よく聞く制度融資 みなさん、制度融資ってご存知ですか?制度融資=融資あっせんとも言われています。最近では、金融機関へ融資の相談へ行ったときに「あっせん書取ってきてください」と言われたり、商工会から「おすすめですよ」と案内されたりで聞く機会が増えていると思います。特にこの制度を身近にした ...