新しいコトとリスク

移働する診断士

先日、久しぶりに旅行へ行ってきました。(その時のことはnoteの方に書いていますが)
長距離を高速道路で移動することになったので、普段は使わない自動車の便利な機能を色々と試してみました。レベル2の自動運転が可能な車種でしたが、今まで車は自分で運転するもの(といっても、諸事情からMT車ではなくAT車)という感覚が抜けなくて、購入から一年ほとんどこの機能を使うことがありませんでした。実際に使ってみると空いている状態であればまず問題なく、混雑していてもきちんと前の車との距離を保ちつつスピーと調整しますし、横から入ってくる車があっても対応できていました。ただ、最後のあんしん弁はまだまだ人間だと思うので、手と足は常にスタンバイしていましたけどね。すでにレベル3、4の研究や実験も進んでいるでしょうし、今は特定の自動車だけですが、将来は全てに搭載という時代が来るのかもしれない。

だいぶ前のことですが、徳大寺有常さんという自動車評論家の方が、「自動車の未来は安全な車だから自動で運転できることだ」というニュアンスのことを話していました。私は、自動車というと自分で運転するのが楽しいと言う世代なのでこの時になるほどと思いつつ、ちょっと寂しさを感じたのを思い出しました。そして、そう言う時代が近づいてきいるのも事実です。今は老人の免許証返納制度とかが盛んに言われていますが、そのうち自動運転が進めば返納がなくなるかもしれませんね。とは言え、日本の場合は結構こう言うのが進むのに時間がかかるので海外の方が先にそうなる気もします。良い例がETCの仕組み。日本で導入されたのは2001年ですが導入が義務ではないので今も料金所が無くなってはいません。一方ヨーロッパなどでは、高速を使う場合には導入が義務化されているので料金所自体がありません。導入していなかったら監視カメラが読み取ったナンバープレートから罰金が請求される仕組みだそうです。

マイナンバーカードもセキュリティー面が危ないとか使い勝手の悪さからなかなか導入が進んでいません。エストニアやフィンランド、デンマークなど北欧を中心にIDカードを使った行政サービスはどんどん進んでいて、すでにIDカードをやめてスマホで全ての認証ができる便利な国もあるそうです。

日本の場合は、変化を嫌う国民性からなのか、ITなどの導入が進まず、合理的に進めればセキュリティー面などをクリアーできている国があってもなかなか首を縦に振ることはなく、昔ながらのやり方を残そうとする部分が多いと感じています。この、変化を嫌うと言うのは、「心配」と言う意識が強いからなのかもしれませんね。「心配」であれば、なぜ心配なのかを明確にして、どうすれば心配でなくなるかを考え実行していければいいのですが、そう言った動きがなかなか出ないのも残念に感じています。

なので、日本は変化をしないための理由として心配を上げてので「リスク」と言う言葉に対して過敏になっているんだと思います。

さて、リスクというと最近騒がせているのがChatGPTです。先日、私のブログAIのことを少し書きましたが、最近の話題としてはカナダやイタリアなどで情報機密の観点から問題があるためChatGPTの利用を禁止する動きが出てきたそうです。また、某韓国企業でも社内の機密に関わる内容をChatGPTを使って漏洩してしまったという話が出てきています。AIを使って様々なことができる時代に入ってきましたが、それぞれのAIを作った機関はそのAIの仕組み時代を明確にしていないので、ChatGPTでもチャット入力された内容に対してどの様に保護されているかが曖昧になっています。ChatGPTもOpenAIという企業が運営しています。最近はより頻繁にAIを支えたり、高性能なバージョンのAIを利用できる有料プランも始めたそうです。一企業なので収益は確保していかなければならないのでしょうが、イーロンマスクはこの動きに反発して出資を取りやめたという話もあります。AIというもの自体が人類のためのものなのか一企業のためのものなのかという倫理的な問題も孕み始めているということですね。

このように、便利なだけでなく、いろんなリスクを含んでいることも考えていかなければなりません。新しいものがものすごいスピードで生まれる時代なのでこの考える行動もスピードを上げて対応してよりより世界を作っていかないといけない難しい時代でもありますね。