確定申告あれこれ

移働する診断士

3月に入った途端に急に暖かくなってきましたね。この時期になると私の周りのSNSでも確定申告の話が増えてきます。確定申告といえば個人事業の方がメインなイメージがありましたが、最近は副業やそれ以外でも、いろんなことで所得を得ることが増えてきたので、サラリーマンだから関係ないとしていると、意外と損をしていることもあるので注意が必要ですね。

こういう私も、サラリーマン時代は無縁だったので最初の確定申告はものすごく戸惑いながらやった記憶があります。ちなみに、サラリーマンでも不動産運用や株式などを一定規模以上されている方は確定申告しているのでもうおなじみですね。ちなみに、診断士になる前までは法人の確定申告と個人の確定申告の違いもよくわからなかったぐらいに税務にとっては疎かったです。こういうのは本当に経験しないと覚えないですよね。

初めて確定申告した時はまだサラリーマンで、診断士としてもお手伝い的な案件しかしていなかったので申告する額も少ないし、経費も数えるほどしかなく今から思うと楽だったと思います。ただ、初めてということは全てがわかっていないので、一つ一つの意味が全くわからなくてドキドキしながら確定申告をした記憶があります。このときはまだマイナンバーカードもなかったので、紙だしした書類を税務署へ郵送しました。(今思うと、一番最初の確定申告は医療費控除のためだったかもしれません)

ちなみに、サラリーマンの方向けに説明すると、会社勤めの場合は所得は全て会社が知っていることを前提に、給与金額から会社が代わりに払ってくれています。年末調整ではこの金額にたいして各種所得控除や税額控除の書類を社員からもらって、本来払う税金分との差額を3月ぐらいの給与で戻してくれているわけですね。ただ、不動産や副業、医療費控除などは会社側は情報を持っていないので、自分で確定申告することで、本来は戻ってくる税金分を返してもらうことが可能になります。サラリーマンを辞めてしまうと、その一年でどのくらいの所得があってどのくらい納税しないといけないかを全て自分で計算して申告することになるのです。

会社の決算も同様ですね。違うのは決算期を自由に選べる点です。これは完全に会社都合に合わせてしまって良いものなので、例えばアパレルは商品のシーズンごとの入れ替わりが終わる2月、8月がおおかったり、3月は日本全体の年度が変わるので多かったりとあります。会社を経営している場合は、会社の確定申告と個人の確定申告の両方をやる必要があります。ここも初めての場合に分かりにくくしているところですね。両方が一緒だと楽なので12月決算にしているという方の話も聞きます。

今では、マイナンバーカードでその場で終わるようになったのでだいぶ楽ですね。それでも、年に1回なので思い出しながら進めています。ちなみに、この仕事を始めてから源泉徴収の還付が増えてきたので、資金繰りを考えるとなるべく早めに申告を終わらせたいと思うようになりました。一応申告期限前でも受付はしてくれているので1月ぐらいには各種資料を集めておいて2月頭には申告を終わらせているのがパターン化してきた気がします。

毎年やっていて感じるのが、確定申告が終わったときに残る紙の束。最初は量も気にならなかったのですが、このところはファイルから書類がはみ出す感じにもなってきました。これを5年とか7年残しておかないといけないのは結構気が重く感じていました。ただ、電子帳票化してしまえば軽くなるので、今年はこれにチャレンジ中です。電子帳票化のためには、紙書類をスキャニングしてタイムスタンプをつけて保存する必要があるのですが、この辺りはクラウド会計ソフト各社がだいぶ対応してくれているので、1日ぐらいかけて頑張って理解すれば結構導入はすんなりいくと思います。確定申告のためだけでなく、場所も取らなくなるのでいいですね。