気仙沼視察2019

2019-07-11移働する診断士

この気仙沼は復興から次の段階に移りつつあります。今回の視察では町の中心的な二人の方から話を聞くことができました。

一人目は、南町紫神社前商店街の坂本さん
当初の仮説商店街から現在の商店街を作るまでの経緯と苦労話を聞くことができました。現在の新しい商店街は2017年11月にようやくオープンすることができたそうです。商店街の周りはまだまだ更地が多くありますが少しずつ新しい商店街も増え賑わいが戻ってくることを願います。

二人目は、気仙沼商工会の菅原会頭
これからの気仙沼を発展させるために必要な「販路開拓」「人材」「産業」の三つの視点からお話いただきました。
また、様々な施策を取られているなかでも、特にDMO(Destination Management/Marketing Organization)の取り組みは先進的で参考になりました。これは、地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的アプローチを取り入れる手法で、気仙沼市ではスイスのツェルマットを参考にしていて現地への視察ツアーも行っています。特にDMOの「観光で稼げる地域経営」を実現するために気仙沼では「Marketing」と「Management」をしっかりと分けて考えていてその実践として「気仙沼クルーカード」という地域ポイントカードを導入している点が特徴です。単なる地域ポイントカードと異なるのはこのカードを使ったデータをきちんと解析することで売り手側ではなく買い手側が何を求めているかをしっかり把握して次のアクションへつなげている点だと思います。

今回の気仙沼視察では、単なる被災地復興現場を見るのではなくそこで暮らしている人々の様々な想いとこれからも社会の中でどう前進していくかを知ることができたと思います。
そして、今回現地を訪れることでようやく被災地の姿を知ることができました。皆さんもぜひ現地を見て語ってください。
(お子さんがいらっしゃるなら家族で行くと旅育になると思います)