雨の日に傘を忘れたら…

2021-08-10移働する診断士

気がつけば、賛否両論あったオリンピックが閉幕した日曜日は、2つの台風の合間で朝から荒れ模様。こんな日は自宅でのんびりと行きたいところでしたが残念ながら所用で朝から都心へ。

始発駅に近い駅から電車の一番端の席に座って読書に集中しているうちに、終点新宿。あわてて降りて乗換電車が動き出した瞬間に「あっ」っと傘を忘れた事に気がづきました。

次の駅で降りて、新宿へ戻りましたが、乗ってきた電車は折り返してしまい、傘が戻ってくるとしても1時間後という話。

 仕方なく、目的地大崎へ向かう車窓の雨脚は強まる一方。

駅のキヨスクで傘を買わなければと悶々と考えていたときに、ふと、思い出したのが大崎の改札口のそばの貸し傘のこと。まさか自分が使うことになるとは思いませんでしたよ。

で借りたのが冒頭の写真にある傘です。

某商品の宣伝(きっと広告料も撮っているんでしょうね)も兼ねた傘で。1本24時間で70円で借りられます。

料金箱でもあるのかと、思ってみたそこには、QRコードとアプリダウンロードのおしらせが…

(料金箱なんて思うところが昭和の人だと思ってしまうのですが)

仕組みは、こちらの専用のスマホアプリをつかってクレカ決済。そりゃそうだろうと。/アプリに傘立てのQRコードを読み込ませると、当該の傘立てを認識して傘のロックが外れて貸し出し。要件が済んだら、また返却する傘立てのQRコードを読み込ませると、傘立てのロックが外れて傘を戻せば返却完了で70円。アプリの画面にはCO2削減に協力しましたとゲーミフィケーション的なメッセージまで。傘を変える場所は、このサービスの傘立てがある場所ならどこでもいいんですって。ちなみに月借り放題プランもあるので頻繁に忘れる人ならそのほうがお得かも。

さて、勝手に診断士的(なんだかは知らんがな)に振り返ってみると、コロンブスの卵的なサービスですね。

ターゲットがほぼ駅や施設を利用するすべての人で、誰でもこんなのやってくれたら嬉しいのにと思った事があるのでは?

しかも、24時間均一料金なので、帰りがけに借りて翌朝返すことも想定した価格設定。競合は、駅やコンビニのビニール傘で420円〜1500円の価格帯に対して、月借り放題でも300円以内。

料金回収もスマホアプリから電子決済なので、人件費もかからず(決済手数料込みで利益確保してるでしょ)、盗難防止にもなる。(返却しないと課金は続く)

スマホアプリだからこそ、低料金の収納を効率的に実現できたということですね。

ちょっと宣伝させられるのは恥ずかしいけれどスポンサー料金もしっかり取れていて貸し傘業であって広告業でもある。

傘立てを増やせば増やすだけ、市場も広げられ収益も上がる。アプリから利用本数もわかるのだけれど、雨の日の都心で利用率5割ほどか…

普段は自分は折りたたみ傘派で、その日は暴風仕方なくの通常傘。慣れないことをするからこうなったので、僕は、まぁそれほどお世話にならないだろう。それ以前に、自宅最寄駅には、このサービスが来ていなかった)

面白い体験しました。