WEBやSNSを活用しようとよく言うけれど(雑感)

移働する診断士

企業支援してくる中で、さまざまな素晴らしい商品やサービスに出会うのですが、それらが売れるようになるためには、知ってもらわないと意味がないという話を支援の現場でよくしています。特に、昔みたいにものを作って提供すれば売れる時代であれば、大衆と言われる多くの人々に向けて一定の広告宣伝するのが効果的でした。みんなものを持っていないので、常に手に入れるチャンスを狙っているということも大きかったでしょう。しかし、今はモノでもこととして売る時代になってしまいました。こういう時代はいかに個性的で特定の顧客が使いたいと思う商品やサービスを提供することが求められています。なので、大衆向けではなくニッチな市場に対して宣伝することが重要です。しかし、このニッチな市場と自社の商品、サービスが合致しているのかというと、そこが難しかったりしますね。

まずは自社の商品やサービスを欲している顧客を見つけることが重要になります。(顧客を見つけてから商品やサービスを提供するパターンもありますが、今回は特定の商品やサービスを売るパターンで話をしています)

この時に、経営者のアニマルスピリッツに頼ったり、データに頼ったりしながら、広告宣伝を色んなターゲットに向けて試行錯誤しながら探すケースが最近は増えたのかなと思います。大衆向けだったら楽だったのですが、今の時代はこれが本当に難しいと感じますね。しかも、中小企業にとっては広告宣伝費をかけるにしても限度があります。(大手企業だって、最近の経済状況から少し絞っているように感じますが・・・・)
そこで、費用をかけずにできる方法として一番に上がるのがWEB(HP)やSNSを活用しましょうというものではないでしょうか?それとセットでECやGoogleAnalyticsも使っていきましょうという話になるのですが、これ、「言うは易く、行うは難し」の典型例だと思うのですよね。(といいつつ、私もこれについてはよく助言していますが。)

まず、Webサイトの場合はあまりにもしょぼいサイトだと、広告宣伝になりにくいということ。無料で作成できるようなサイトはいろいろあるのですが、せっかく宣伝するのだからそれなりに見栄えのあるサイトを作りたいと思うもの。ただ、そういうサイトを作ろとうと思うと専門業社に頼むのでやはりお金がかかる。では、SNSはどうでしょうか?SNSは基本的には同じ仕組みの中につくるので、見栄えの差異はそこまでは出ないと思います。

さて、なんとかWebサイトなり、SNSアカウントが作れました。ただ、これは商品と同じですが、サイトやアカウントを作っただけでは見てくれる人がほとんどいません。情報発信をしていかないといけませんね。この情報発信もこまめにしていく必要があります。というのも、Webの仕組みでは更新されるタイミングが情報が拡散されるタイミングなので長期間放置されているサイトは、検索に引っかかりにくいのです。そのためには、発信するために汗をかかないといけない。ただでさえ人手不足な状況でこれをこなすのは、かなり大変ですね。

また、ターゲットに知ってもらうためには露出度を上げていかないといけません。ただ掲載されただけだとそれが良いのか?悪いのか?すらわかりませんね。WebサイトならGoogleAnalyticsやGoogleSerchConsoleを活用することになりますが、専門用語だらけでよくわからないとないます。また、各種SNSでも、ビジネスプランでは解析ツール等を提供していますが、こちらも素人が見てもちんぷんかんぷん。だったら、お金を払って各サービスの広告プランを活用した方が早いとなります。解析ツールの解析を外部に委託すると多分ものすごく高い、投稿も外部委託できるけどそれなりにかかる。だから、専門業社のビジネスが成り立つわけですね。

とかんがえると、Webを使った広告宣伝は中小企業にとってまだまだハードルが高いモノなのでしょうね。

じゃぁ、全くダメなのかと言えば、経営者のあなたが伝えたいことを日々発信し自身がインフルエンサーになることで可能性はあると思います。ただ、そこには経験が必要。なので、経営者の皆さん!発信しましょう! ということになりますね。

ほんと難しいです。でも、想いがこもった経営者の情報発信から新しいことが生まれていることも事実。常にOutputが求められる、経営とは大変なモノです。