もうすぐ3年

移働する診断士

 今年は暖かめな冬なんて言われてましたけど、2月になるときちんと厳しい寒さがやってきましたね。昨日今日は気温に比べて冷気が吹いていてより寒く感じています。公共系の仕事は2月で終わりなことが多くて、すでに期末飛び込みでバタバタしています。

 私の支援先の一つが、ちょうどコロナに入る前のタイミングで最初に関わりました。まだお互いがわからない頃、急にコロナが始まって当初の想定が崩れていったのを、昨日その支援先の方との打ち合わせで思い出しました。当時は3年もかかると思っていませんでしたね。ほんと、失われた3年です。

 先日伝えたコロナ借り換え保証についてちょこっと。この保証の前提ですがやはりリスケしていないことが重要です。(よくよく考えればそれはそうかと・・・)初めて融資を受けた方は、リスケのリスクはよく考えて判断した方がいいです。

 そもそも「リスケ」とは、リスケジュール(和製英語かも)の略で、銀行からの融資の返済を待ってもらうことを指します。金融機関(保証協会を含む)からみれば、約束通りに返してくれないことはリスクが高まります。また、「返してくれない」ということで信用も低下します。最近は国が「長引くコロナで厳しい状況が進むのだから、金融機関さん、企業からの利助に応えてあげなさい」というスタンスでした。なので、金融機関も「しかたないぁ」と比較的受け入れてくれたので、結構簡単(というと語弊があるけど)にリスケに応じてきています。ただ、応じてはいますが、信用が低下しないわけではないので注意が必要です。

 コロナの影響がいっこうに落ち着かないので、リスケしたけど運転資金が足りないから追加融資を受けたいという相談に来られる方もいます。しかし、これが通るケースはだいぶ稀になってきています。金融機関から見れば、「約束を守ってくれないところには貸しづらい」となります。なので、やはりリスケは最後の手段でなるべくしないように資金繰りとその対処はしっかりしましょう、ということになります。

 こういう背景があって、「借り換え」は有効になってきているのです。通常の借り換えだと、すでにある程度返済が進んでいいて、追加融資と合わせて一本化の流れになります。ただ、コロナ借換保証は感染症特別融資(通称ゼロゼロ)に対する延命策の色合いが強いので、ちょうど3年の無利子、据え置き期間が終わるこのタイミングで、「無利子ではないけれど返済開始を伸ばしてあげるよ」という制度なので、返済が始まっていなくても借り換えできる可能性が高いものです。(絶対と書けないのは、金融機関の判断、保証協会の判断が入るから)

もう一つが、水増しが必須なところです。なので、水増しできる経営状態である必要もありますね。

 3月中旬からはマスクも任意になりますし、5月にはコロナが5類へ移行します。いよいよ日常(と言ってもコロナ前とは異なる世界=アフターコロナ)ですね。旅行関連などのインバウンド関連分野は、急激に売上が戻ってきていると聞きます。物販は物価高の影響を受けつつも、値上げ等に踏み切りその影響がこれからと言ったところでしょうか?それを取り巻く卸売業、製造業では強気に出ているところ、翻弄されているところ、さまざまだと思います。ただ、一つ言えるのは、社会が通常モードに戻るということは、これまでの「特別」というスタンスがなくなっていくので、金融機関のスタンスも厳しくなっていくと思われます。そのためには、足元をしっかり見直しておくことが必要ですよね。あとは、これまでの常識にとらわれないことも求められてくると思っています。

 4月に向けて、さまざまなことが動き始めているので、私もしっかり準備しておきたいとお見ますね。あっ、そういう意味も込めて、そろそろ計画を立てておきませんか?手前味噌ですが、計画の立て方をここでも書いていますのでご参考いただければと思います。