常にリモートワーク

2023-06-01移働する診断士

コロナで進んだリモートワーク(テレワーク)も落ち着いてきたことで中小企業では、だいぶリアルオンリーに戻したところが多いと聞きます。リモートワークを行うことで、場所に依存しない効率的な働き方ができるようになったと思われる一方でコミュニケーションが取りづらかったという声も結構聞かれ、これに対する対応は大手企業のほうがうまくできたのかもしれません。その結果を反映してか、大手企業ではリモートワークが定着したそうです。

中小企業のリモートワークを辞める理由の中では、そもそも対面が主体の仕事(商店や飛び込み営業系はそう)なので、リモートを導入したけど結局は使わなかった、管理職レベルが年配なため会社に人がいないと不安になる、社員間でリモートをできない人がいるから不平等など、どちらかといえば効率よりも心理的な面が多いように見受けられます。一方で、リモートを導入して売上を大きく挙げられた企業(物販に多い)もあるので、この3年で活用できたかできなかったかの差が出たとも感じられますね。

効率化が進んだ例だと、そもそも不要な業務がなくなった、広い事務所が不要になった、取引先との交渉スピードが上がった、社員満足度が高まり採用にも良い効果があったというのもあります。ただ、これも業種を選ぶのでITなどそもそも場所にそこまで依存しない企業に親和性が高いようです。

我々診断士は、そもそも場所に依存していない仕事です。他の士業に比べても自社オフィスを構えている方は少な異様に感じています。これは、我々の仕事のスタイルが基本的に客先へお伺いするからですね。会社の機密情報なども取り扱うことがあるので、先方へ伺ってその場で見せてもらうということも多いです。なので、逆に事務所を持っていてもお客様が来る問事自体が少ないとおもいます。また、診断士自体の数が日本全体で見るとじつは足りていません。なので、東京在住の診断士でも地方の仕事を持つことも多く、しょっちゅう出張されている診断士もたくさんいます。そうなってくると余計に事務所を構える必要が薄れる傾向にあります。ただ、内部事情でいうと自宅を事務所とするのには抵抗があるので多くの診断士はバーチャルオフィスを活用している例が多いように感じています。

というわけで、実は診断士はコロナ以前からリモートワークを結構取り入れていた業種だったのではないかと感じています。リモートワークと言ってもオンラインでお客様とやり取りすることはコロナ以前は少なかったです。(当然、お客様のほうがオンラインに慣れていなかったので)常にPCを持ち歩き外回りしながら、その合間時間は途中のカフェやレンタルオフィスなどで仕事をする事が多いので、リモートワークという意味合いですね。

さて、診断士協会というところに所属していると、こちらはこちらで様々な打ち合わせがあります。会社ではないので公的機関の会議室とかを借りて夜おこなわれることが多い(というのも、企業内で診断士をやられている方も多いので集まれる時間を選ぶと夜になる)のですが、これは以前はリアル主体でした。ところが、コロナでこちらも対面ができなくなってオンラインを活用した会議に移行していきました。そうすると、実は参加率が上がったんですね。企業内の方は会社から参加されるケースも有りましたし、出張中でもそこから参加できる。なので、コロナが落ち着いた今、診断士の打ち合わせはハイブリッドが基本になりつつあります。というのも、診断士の情報交換としてリアルで会議したあとのフラットな貝輪を大切にしたいという人と、オンラインだから来れるとがいるので、両方に対応するためにはこうするのが最善というわけです。ただ、運営する方は結構しんどいんですけどね・・・