「やりたいことをやるというビジネスモデル」を読んで
気がつけば2014年。なかなか、実生活が忙しくブログ自体を更新出来ていませんでしたが、今年もよろしくお願いします。
さて、日本の場合、一番長く休みを取れるのが年末年始(今年は9連休以上なんて方も・・)で、仕事から離れることができるこの機会に自分を振り返るのにちょうどいい一冊を読んだので紹介します。
「やりたいことをやるというビジネスモデル」遠山正道(弘文堂)
筆者はSoup Stock Tokyoの創設者でこの本では丸の内や表参道にあるリサイクルショップ(というにはハイセンスな)PASS THE BATONが産まれてから今日までの事業展開についてドキュメンタリー形式に綴られています。
ドキュメンタリーについては、深夜の閃きによるコンセプトをシェアし実店舗へ繋げていき今日までの経緯が、キーマンとの対談を交えつつテンポよく綴られています。そういうところが通常のビジネスノウハウ本と違うところで気がついたら一気に読み進めました。
筆者のプロフィールからは筆者自身が個性的なうえ、仕事環境も一般人とは少し離れてはいるようには感じますが、そういった環境に身をおくに至った行動の基本は「やりたいことをしっかり考えること」と「仲間を集めること」だったのがうかがえます。
この、仲間を集めるという部分は、人と人とが繋がり大きな力となっていくコワーキングの繋がり方にも通じる部分が多いと感じました。(人と人とが仕事をするのだから、いかに必要な人とつながりコラボできるかが大切)
また、仕事を与えられるものとせず自分から選べるようにし、それを自分のフィールドでやること。これが正の連鎖を産むとも綴っています。私もつねづね、こうありたいと思ってはいますがなかなか出来ていません。しかし、これを読むと自分の行動がそういった環境も作り出せる気にはなりました。
まえがきにもある通り、主語を「ビジネスのため」から「やりたいことのため」へ置換え、ビジネスを「手段として行動していく」発想の転換や、売り手と買い手の間に起こる物語にスポットをあてながら、社会貢献にもなる三方よし(実際には売り手よし、買い手よし、世間よし)の精神をビジネスコンセプトにしていることは、「なるほど」と感じるところでした。自分のやりたいTabiikuもこのようなビジネスモデルでありたいと感じました。ちなみに、この部分は中小企業に求められるスモールビジネス・マーケティングで強みとできる点でもあると感じました。スモールビジネス・マーケティングでは、「本物志向」「人的コミュニケーション」「関係性重視」がキーワードとなっています(ここで、急に中小企業のことが出てきたのは私が中小企業診断士を目指しているからですが・・・)
全体を通して感じたのは、自分が好きで信じていることを継続していけば、自分の前を通り過ぎようとしている「運」を自然とつかめ、気づいたら結果は後からついてくるということでしょうか…
とはいえ、自分が好きで信じていることを継続していくことが一番難しいですね。
2014年も自分のやりたいことに向かって前進できるように愉しみながら行動したいと感じました。
さて、おまけですが最近、私がこの手(起業・スタートアップ・仕事術)の本を選ぶときはもっぱらFaceBookの口コミを活用しています。FaceBookだと自分と属性が近い人が多いので、紹介される本で外れるということが少ないからです。ただ紹介される本の数も多いのでこれを毎回買っていると本代だけでも相当かかってしまいます。そこで私はAmazonではなく図書館によく注文しています。
図書館では、新刊だど比較的購入してくれるので2週間ぐらいで手元に届くことが多いです。また、半年ぐらい前の本でも近隣市町村の図書館に本があればそこから、なければ都道府県立の図書館からの貸出をしてくれるので、リスエストした本は今のところ100%借りることができています。
これは私の住む地域の場合ですが、こうすると、貸出期間内で必ず読むことになるし、部屋が本であふれることもない。また読みたくなったら借りればいいので結構便利です。
とは言え、本に対する感覚は人それぞれなのでこれがベストとは言いませんが、今の私には一番あっています。