資格のこと

移働する診断士

昨日のことですが、前々から資格取得しようと少しずつ受験しているCFP試験がありました。FP(ファイナンシャルプランナー)という資産運用やライフプランニングの業務を取り扱う人の認定資格の一種です。

現在もAFP≒2級FP技能士の資格は保有しているのですが、AFPまでに比べると、さらに専門性を持った国際資格になります。AFPの資格を取ったのは10年以上前で、その頃はCFP試験を受けていた(科目ごとに取得が可能なので)のですが、途中で診断士の資格取得に集中したことと、診断士試験で結構パワーを使い果たしたこともあり、診断士になった後は「しばらく資格はもうたくさん」と手を出さないようにしていました。一応資格はAFPの資格維持(定期的に更新のためのポイント取得がある)はしているけれど、その業務にあたることなく過ごしてきていました。

しかし、診断士の業務を行っていると、中小企業の経営者の方の個人の資産運用の話に及ぶことも多々あり、FP的な部分を活用することが増えてきました。そこで、最近CFPの資格取得を再開したのですが、診断士が通常取り扱う範囲とも微妙に異なる部分(不動産関連など)があり結構苦戦しています。

昨日は、タックスプランニングという領域でした。所得税、地方税、法人税と企業会計で、とにかく計算させる内容です。法人関連の部分は普段から関わる機会が多いのですんなりいくのですが、個人の所得税や不動産取得に関しては結構細かいことを問われるので、苦戦しながら進めていく感じでした。結果は1っか月後とのこと。どうなることやら。

これまで、受けてきた資格試験はそれなりにある方だと思います。だた、その資格をきちんと自分の仕事として今活かしているのは中小企業診断士だけで、あとの資格はほぼ自己満足の世界で終わっています。(IT関連とFPは当時の会社で取ることが義務付けられていた)

以前、取得した資格の中で、一般旅行業務取扱主任というものがあります。こちらは、旅行業に関わりたくて当時取得したものですが、その頃からサラリーマンを辞めるまでずっと金融系IT業に携わっていたので、この資格を活用することはありませんでした。しかし、診断士になってからは、幅広い領域に対してコンサルティングする機会が増え、その中で旅行業のクライアント様を担当することもあり、その業界の基礎知識を知っていることは役に立ったと感じています。現在、同資格は総合旅行業務取扱管理者と役割はほぼ同じものの、名称が変わっていますが、私がとった資格は有効なので、実務として関わる道は残っていると言えます。

さて、資格というものは必要があるから取得するのが大前提だと思っています。
人気資格と言われるものはいつか役に立つかもでとられる方が多いのも事実ですが・・・
(中小企業診断士もその一つかも)
資格だけ持っていても、実務ができるようになるためには経験が絶対に必要となります。

ちなみに、中小企業診断士は持ってないと名乗れないだけで、経営コンサルタント業は無許可でもできます。逆に、この旅行業を開業するためには旅行業務取扱管理者の資格が必須です。
このように、世の中の事業のうち、取扱商品が高額であったり特殊なサービスの場合は資格保有者が前提になっています。いっぽうで、許認可という条件を満たせば取得できる営業許可や届け出れば大丈夫な業務もあります。(古物商は警察署への申請、クリーニングは保健所への届出、飲食店は保健所の許認可が必要といった具合)

創業支援していて、最初に気になるのはこの点です。今まで事業を行っていなかった方が、資格や許認可を取得する必要があるのを知らずに始めようとしてしまうことが稀にあります。

なので、事業に関わるときは、どういった資格が必要かはきちんとおさえておくことが必要ですね。