旅育ツアー@烏山

2014-04-02移働する診断士


3月21〜22に開催した旅育ツアー@烏山のご報告

今年度(2013年)の旅育は2012年にディスカッションしてきたことの実践を目標にしてきました。
前半は海外旅育(ベトナム、インド、韓国)をおこない、そして日本での旅育として計画してきた、旅育ツアーを先日開催することが出来ました。

記念すべき第一回目の旅育は栃木県烏山で開催しました。
その経緯はこちらを参照

烏山と聞いてどのくらいの方がご存知でしょうか。僕は何度か地名を道路標識や地図で見かけたことはあったかもしれませんが、イメージが全く湧きませんでした。まぁ、一般的に観光地と言われない日本の殆どの地域はにたりよったりだと思いますが。
烏山は栃木県東部にある日本一人口の少ない市(でしたよね、小森さん)で、電車で行く場合は宇都宮から烏山線というローカル列車に乗り換えて約1時間のところ。今回は市街地を歩く時間がなかったので車でゆっくり通過してではありますが、街なかの雰囲気は、日本の他の田舎もそうですが、なんとなく過疎化で寂しさが漂う街でした。(街歩き好きにとってはたくさんいいものが残っている町並みなんですが・・・)

少子化を実感した小学校


昭和50年代末に建てられた校舎の巨大な事。「山の上の小学校」と言っていたので、山の上の小さな校庭と校舎をイメージしていたのですが、この広さは想定外でした。
これだけ広ければ走るしかないでしょう。聞いた話だと、30年前は市内に4つ小学校があったそうですが、今ではこの一校で教室も全部は使っていないそうです。

登り棒や鉄棒も最初は子供たちがやっていたのですが、大人も参戦。しかし結構苦戦しています。
案内人の小森さんが発した「やっぱり旅育は子供よりも大人の方が盛り上がる」の一言・・・本当にその通りですね。

素晴らしき民家


こちらが今回宿泊した大木邸。茅葺民家の内部は昔そのままの形で保全されています。ここは元々の持ち主だった大木さんから譲り受けた、地元工務店の方々がこれを取り壊すのは惜しいから活用しようということで、宿泊や地元の集会などに利用してもらおうと開放しているそうです。とはいえ、毎日使われているものでもないのでいたるところで補修が必要な状態になっています。今後もこの民家を活用する為には今のままのやり方では厳しいみたいです。
さてこちらで、地元の商店で買ってきた材料を土間で料理。お米はかまどで炊き、汁は囲炉裏に火をおこしてその中で材料を煮てつくります。結構本格的ですね。旅育だから子供たちも一緒に参加と言うと・・・そんなわけはなく、子供は子供で積まれた布団や畳の上で暴れていました。(まぁそんなものです)

さすがに時期が3月でまだ寒かったので電気コタツと石油ストーブで暖をとりながらできたての夕飯とビールで宴会が始りました。
広間で飲み明かすうちに、大人はひとり、またひとりと土間の囲炉裏の周りに集まり始め気がついてたら囲炉裏を囲んでの宴会に。やはり人は火の回りに集まるが好きです。
途中からは烏山を元気にしたいという地元の魚屋さんが加わり、烏山の意外な話で盛り上がりながら夜が更けています。
ふと外に出てみると無数の星が空から降ってくるくらいにきれいに見えました。東京から数時間で星空が見えるところに来れる幸せです。

地元に根付いている文化を体験


翌日は烏山の伝統工芸である和紙作りを親子で体験!和紙の原料となる木の紹介をしてもらい、紙すきを体験。色とりどりのデザインで世界に一つの和紙を作っていきます。この紙すきをした建物の裏には日本の原風景が広がっていました。空気がおいしい。

烏山の世界初

烏山には世界初の○○があります。
それは、世界初の蓄電池車、愛称「ACCUM」(アキュム)!実は初日に体験する予定だったのですが、3連休の初日で道が大渋滞。
参加者の多くは時間に間に合わずに泣く泣くあきらめたという経緯がありました。せめてその雄姿だけでも見ようと帰り間際のビューポイントで見ました。

地元の人々との温かい出会い(案内人の小森さんのおかげ!)や子供たちも日常体験に興奮したり、大人も童心に戻り、訪れたこの土地と触れ合い土地との絆を結ぶことができました。

最後にご紹介
さて、日本でこれから広めていこうと考えている旅育ツアーは、都市と地方を人で結び日本を元気にするプロジェクトでもあります。まずはスタートしたこの体験を4月14日に東京の経堂にあるPaxCoworkingで開催する旅育ディスカッションでシェアしそして今後どういったことが出来るか考えたいと思っています。時間のある方は是非覗いていってください。19時からやってます。